…って事で、今年の初観戦に行ってきますた(´ー`)。
まぁ、オープン戦なのでとりあえず勝ち負けは抜きの方向で。
しかし、本当は日曜の日付が変わらないうちに…とか思っていたのに、久々に行ったら疲れて帰ったら寝入ってしまってました(´Д`)。
・久々の広島市民球場は…。
個人的には、去年のファン感謝デー以来となる広島市民球場。
まず、中国新聞の記事にも載ってた通り、球場正面の看板が「お陰様で50周年」から、「夢と感動をありがとう」に変わっていたのと、球場内でもバックネット上にマツダアンフィニが「ありがとう!広島市民球場」のメッセージ入りの広告を掲載していました。
←色々な部分で見られたありがとう市民球場の文字。
ちなみに、今日は球場入りしたのが12時過ぎ頃だったんデスが、相手が西武という事を考えればまぁまぁの客入り。確かに公式戦と遜色のない客入りだった去年に比べると少ないものの、黒田達がいない事を考えると上々と言えるんじゃないですかね(追記:観客数は9726人との事で、交流戦での西武戦より実は多い水準^^;)。
ただ、広島そごうの近くを歩いていた時に、「あれ?今日市民球場でなんかあるん?」「あー、あれじゃね?ファン感謝デー」「おお、もうそんな時期か」というボケ倒し会話を聞いたので、まだまだ認知不足は否めませんがね(´Д`)。
・チャンステーマが刷新されたみたいっす(´Д`)。
さて、初オープン戦の恒例と言えば、応援団長による「あけましておめでとうございます!」の挨拶と、球場演出及び応援スタイルの変更確認。
そして、今期で大きな変更点と言えば、アウトコールが廃止されたのと(元々関東では既に廃止されてたみたいですが)、どうやらチャンステーマが刷新されたらしく、今までの2種類から以下の3種に変わりました。
・打ちまくれ。
チャンス2の代わり。関東限定でチャンス2として使われてた奴っすね。
・マメ(旧西田)
これは今回からの新規?チャンス1の代わりっぽい。
・チャンスコンバット
今までのチャンス1のファンファーレから、コンバットマーチへ。
通常と違うのは、スクワット無しと「かっとばせ〜」の後で、「○○たおせ〜よ〜」が加わった事。
ただまぁ、慣れもあるんでしょうが、今までのチャンステーマが気に入って球場へ足を運ぶ様になったクチのおいらとしては、複雑なものはありますがね(´Д`)。
…というか、個人的には今の所は前の方が好きなので、時々は旧のもやってくれると嬉しいんですが(一応、選手交代間の時にチャンス2が流れていたけど)。
その他としては、木村とアレックスで個別テーマが。
木村は、割とみんな普通に歌ってたので誰かの流用だと思うんデスが(*福井の流用らしいです。赤松、大須賀も)、アレックスは一緒に観戦していた人に聞いても覚えが無いとの事で、新規っぽいっすね。シーボルは汎用の外人テーマで、中東は跳ねろ若鯉に戻ってました(でも外野手…)。
最終的には、中東にはオリジナルを作ってあげて、シーボルにラロッカ先生のを使えばいいんじゃないかとは思うんデスが…。
まぁ、赤松と天谷については、チャンステーマ以外の打席は応援歌に入るまでに打ってしまったのでこの場では確認不能だったんデスけどね^^;。松山についても、アンパンマンのテーマをモチーフにした応援歌が作られるってのはデイリーでも見たものの、お披露目は無しでした。
また、各新入団選手の呼び方は以下の通り。
・木村 昇吾:ショウゴ
・岸本 秀樹:キシモト
・中村 憲:ナカムラ
・赤松 真人:アカマツ
・松山 竜平:リュウヘイ
・マイク・シュルツ:マイク
・スコット・シーボル:シーィボッ(ちっちゃいルが入る感じ)
・安部 友裕:アベ
・丸 佳浩:ヨシヒロ
・篠田 純平:シノダ
・小窪 哲也:コクボ
・コルビー・ルイス:ルイス
・ベン・コズロースキー:コズ
ちなみに、シーボルはまだ慣れていないのか、シート紹介の後でスタンドからコールされても気づかず、木村に促されて慌ててこちらに手を振ってました^^;。
あと、アレックスの帽子を取って深々と礼を返してくる礼儀正しさも相変らず…というか、ライトになって更にパワーアップしていて好感度増。是非、他の外国人助っ人達の手本になってくだち。
球場演出については、特に変更は無し。アウトコールの廃止で、微妙に静かにはなりましたが^^。
強いて言えば、今までのイニング間のALL−INメッセージが激!になって普通の応援メッセージに戻った事と、7回の表でライオンズの応援歌が流れていた辺り、今年は交流戦だけじゃなくて全試合で相手チームの応援かを流すつもりなのかもしんないですね。
…ああそれと、西武の応援団が今日は何故か鳴り物無しで応援してました。
別に広島市民球場は午後10時までならOKなんデスが、応援スタイル変更?
・恒例の新入団選手発表。
さて、地元最初のオープン戦の恒例と言えば新入団選手紹介という事で、今年も試合前に新入団選手がマウンドへ集まって一人一人紹介されてました。
←全員集合。
ちなみに、その中でも、一番目立っていたのは松山でしたね。赤松が意外と大人しかった分、一人でアピールしていた感じで。
…これも、大物の片鱗って奴でしょうか?
↑こうやって、いちいちパフォーマンスを見せていたのは松山だけでした。
←1人だけ風格が違うというか^^;
↑こちらは個人的にイチオシの赤松。
↑最後は恒例のサインボール投げ込みで締め。
・先発はマエケンvs岸。
今日の先発は中国新聞の予想通りにマエケンこと前田健太vs岸。遂に広島市民球場で初先発となる新たな背番号18に、先発投手の発表と同時に大歓声が。
↑2008年初のホームゲームで登板となった未来のエース、マエケン。
そして、これが今日のスターティングオーダー。
カープ:天谷(8)、木村(6)、アレックス(9)、栗原(3)、前田(DH)、シーボル(5)、喜田剛(7)、石原(2)、東出(4)、前田健(1)。
西武:片岡(4)、ポカチカ(8)、中島(6)、ブラゼル(3)、中村(5)、栗山(7)、G.G佐藤(DH)、野田(2)、松坂(9)、岸(1)。
赤松、梵が病み上がりという事で、天谷が1番センターで2番ショートにショウゴこと木村。あとはまぁ順当な線じゃないでしょうか。西武は新外国人の出来が気になる所か。あと、ライト松阪って所で一瞬どよめいてしまったのは、まぁ仕方が無いっすよね(´Д`)。
↑開幕レギュラーを掴むのは誰だ。
↑独り取り残される選手会長^^;。
←今年こそレギュラーを掴めるか、喜田剛。
↑最後は円陣。
・炎上したマエケンはぶっちゃけ、力量不足。
さて、今期から18番を背負った未来のエースの本拠地初先発デスが(去年のオープン戦でも黒田の2番手として登場はしましたがね)、結果から言えば2回6失点と散々な内容。
1回表はライナーと三振で走者を出さずに2死まではこぎつけるものの、そこから中島にヒットで出塁された後で、ブラゼル、中島と2者連続で文句なしのHRを浴びて3失点、2回も2つの死球に3安打で3失点と、殆ど滅多打ちの内容でした(´Д`)。
ともあれ、緊張して力んだのか、直球の制球が全く決まらない上に急速も140kmにはまったく届かず、また変化球もカーブとほんの時々スライダーを投げ込むだけで、持ち味が出たとはとても言えないっすね。
一応、武器のカーブは中々のものだったのと、内角のストライクはそれなりに決まってたんデスが、とにかく直球の制球・球威共に酷く、内角へのスローカーブ中心にカウントを稼いだ後で一番肝心の外角低めの直球が全く決まらなかったので、仕方が無くストライクを入れようと内角の直球が高く浮いた所を狙われて痛打の繰り返しで、さすがにこれじゃいくら弱体化した西武が相手とは言え、一軍の選手には通用しないわなーと、悪い意味で納得して見ていました(;´Д`)。
1回にポカチカを三振に取れたのは、シュアなバッティングが持ち味という選手名鑑とは裏腹に、露骨に大振りしてHRを狙っていたから、スライダーを振ってくれたってだけの話で。
…って事で、マエケンの未来のエースとしての可能性まで否定するつもりはありませんが、今の時点ではぶっちゃけ力量不足です(´Д`)。投げ込みと経験のどちらも足りないって感じで。
佐々岡さんが引退を決意した理由として宝刀のカーブよりも「ストレートが前の様に走らなくなったから」と言ってましたが、マエケンの場合も直球が走ってこそのカーブだと思うので、そこらはしっかりと理解して磨きをかけて欲しいっすね。
特に、しつこいけどノムさんが”原点”と呼ぶ外角低めへの制球は大きな課題。ライバルのマー君はこのコースへきっちりと全力の直球を投げられるし、今期からマエケンが目標としているらしい上原(これは正解だと思う)の強さの秘密も、フォークじゃなくて実はこの原点への抜群の制球力な訳で。
とまぁ、ちょっと2年目で初先発ってルーキー相手に厳しい評価になりましたが、ただ球自体は去年のオープン戦の方が遥かに走ってたんデスよね(´Д`)。去年も制球はダメだったけど、直球はマー君に負けずに146km出てたし、カーブのキレも「お、すげぇじゃん」と思わせる物があったんデスが、今回はそういう力強さが全く感じられなかったのが至極残念。
多分、このオープン戦でまた登板機会はあるでしょうが、今度はあまり考え込まないで、思いっきり自分の球を投げ込んでみて欲しいですね。オープン戦であまり手の内を晒すってのはアレとしても、まずは自信を付けなきゃ一軍じゃやっていけないと思うので。
←まだまだ修行が足りないって所でしょーかね。
・機動力野球の復活を見た。
とりあえず、期待のマエケンはちょっと残念な出来ではあったんデスが、攻撃の方は失われた機動力野球の復活という希望を見せてくれました。
まず、先頭バッターの天谷が見事に初球セーフティーバントを決めて見せて1番バッターとしての成長を見せてくれると、2番の木村は最悪のショートゴロゲッツーかと思えば快速で何とか生き残ってゲッツーを防ぐと、2打席目は再びランナー天谷を置いての所で、きっちりとライト前に落としてエンドランを決めてくれたりと、去年と比べてスピード感が感じられました。
また、木村から3者連続でゲッツーコースのゴロを打った1回の攻撃はまぁともかくとして(´Д`)、その後はランナーが出るとチーム全体で右に打ち返そうという意識が感じられたのは嬉しかったっすね。当たり前の様で、その当たり前が今まで出来てなかったし。
お陰で、相変らずうちの監督はランナーが出たら何とかの一つ覚えみたいにエンドランの繰り返しなんですが、俊速揃いと右への打ち返しの意識のお陰で、今までと違って効果のある采配になっちまってたりしてますし。現に、今日だけでも2回エンドランを成功させてしまってます(しかも、その後はどちらも犠牲フライできっちりと1点取ってる)。2回目の東出まできっちりとライト前に転がす様になったのは、ケース打撃って言葉の復活を含めて相当の意識改革があったからではないかと。
それと、トップバッターの天谷や途中出場の赤松を始め、チーム全体での走塁意識が増してきているのを感じました。足の速い、遅いに関わらず、出塁したら真剣にリードを取って、ほんの少しの走塁チャンスも逃さないという姿勢が感じられてるのも頼もしいっすね。
これも赤松の効果なのか分かりませんが、どうやら監督が今期に掲げる機動力重視という言葉に偽りは無いみたいで、是非シーズン通して徹底して下さいませ(´ー`)。
↑機動力野球復活へのキーマンとなる二人。
・勝ち負けを除けば、間違いなく今日のMVPの天谷。
まぁ、負けゲームにMVPも何も無いんデスが、今日一番の活躍を見せたのは間違いなく天谷です。トップバッターとしてセーフティーバントを含む3安打で猛打賞、更に執拗な牽制を受けながらも危なげなく盗塁成功と、赤松には簡単に譲らないという意気込みを見せてました。
勢いは買うけど、やっぱり凡ミスもするし甘さも抜けてなくて、まだ一軍定着にはちょっと足りないかって感じだった去年と比べると、見違える程に成長してますね。特に、走力を自らの武器として認識し、自信を持つ事で自分の力を引き出す事が出来る様になったというか。
一応、赤松とはセンターのポジションを奪い合うライバルですが、ちょっと併用するには勿体無いですね。センター赤松、レフト天谷ってのも凄く面白い気がするし、個人的には赤松、天谷の1、2番コンビが見たいっすね。
多分、球界屈指のスピードスターコンビになれるんじゃないかと。ショウゴはケース打撃が出来るタイプだから、割と色んな打順で使えると思うし。
←斬り込み隊長として成長著しい天谷。
・シーボルは、やっぱり微妙。
ポスト新井と呼ばれて入団しながらも、なかなか結果が出なくてやきもきさせている新外国人のシーボルですが、今日見た限りでも今の所はやっぱり微妙っすね(´Д`)。
内容は、ライトフライ、レフトライナー、見逃し三振と3打数ノーヒット。一応、2打席目とか惜しいライナーは放っているものの、見逃し三振になった第3打席の内角の見逃し方を見ていると、まだストライクゾーンに慣れていないって印象が。
…ただし、確かにタイプとしてはコンパクトなスィングを心掛けてるシュアなバッターみたいなので、無闇に振り回して三振の山を築くって事は無さそうだし、何処まで我慢して使い続けられるかって所でしょーね。確かに、昔のシーツ先生に近いスタイルではあると思います。
あと、守備に関しては特にそつ無くこなしてたので、そっちの方で心配はいらないかと。
・2番手以降の投手陣は及第点。
散々なデビューとなってしまったマエケンに代わって、3回から出てきたのはセットアッパー候補の上野。その上野も自慢の直球の制球が定まらず、マエケンと正直大差無い内容だったものの(いきなりG.G.佐藤に死球与えてブーイングだし)、それでも球の威力だけはあるのか、全て打ち損じさせて無安打無失点。その後も岸本、青木勇、横山と続いて段々と安定してきたんデスが、やっぱり横山の時の安定感が他の投手と比べて全く違っていたのは(というか、唯一安心して見ていられた)、流石の一言で、どうやら今年も横山が中継ぎ陣の柱となりそう。
また、その中で個人的に興味をそそられたのが横浜から移籍組の岸本。劇場型投手というか、課題の制球難は相変らずで四球を2つ出してしまうものの、球の速さや威力はマエケンや上野を上回り、5回から2イニングを出して無安打無失点。打たれても殆どがファールフライで、外野まで打球を飛ばさせない力強さがありました。
…という事で、荒削りながらこの岸本は面白いっすね。荒削りでも、球の威力はどうやら本物みたいだし、制球難を何とか克服してやれれば主力になり得るんじゃないかと。
↑和製パワーアーム、岸本。そのストレートは永川クラスだけど…。
P.S
試合終わって気づいたんデスが、実は2番手の上野以降は四死球は与えても、無安打だったんデスね(´Д`)。球場で見てると全然そうは見えなかったけど、パーフェクトリレーだったみたいで。
・石原は現在絶好調やね。
前回のソフトバンク戦でも2安打を放っていた石原、今日も最初の打席で粘って2ランホームランを放ち、次の打席でもこれまた粘って粘って四球を選ぶなど、打撃は絶好調みたいっすね(ついでに、第一打席は野田がキャッチャーフライを落とした後のHRと、ツキにも恵まれてる)。
一方で、後半から出てきた倉の方も、好守に阻まれた紙一重のライトライナーを放ってた辺り、調子自体は悪く無さそう。
…って事で、選手会長の方は相変らず落ちる球には弱そうだけど(;´Д`)、まぁ主力捕手陣も比較的順調みたいっすね。守備に関してはお互いに1つずつポカやらかした(石原はワイルドピッチの傷口を広げて、倉は永川の直球を落とした)ので、どっこいどっこいで。
←やはり、正捕手への道は打って打って打ちまくり?
・噂の松山は、やはりホンモノかも…。
さて、今日は5回裏に代打で登場した、現在絶賛売り出し中のルーキー松山。
個人的には過剰な期待は禁物かなぁ…とか思ってたクチではあったんデスが、今日初めて生で松山の打席を見てゾクっときました。
まず、初球のあまりに鋭いスィングに目を奪われたのと、その後のバットの返し方など、バッティングに関する動作の1つ1つがもの凄くシャープで、既に風格を身に纏っている印象が。更に、簡単に討ち取られない粘りもあるし。
結局、犠牲フライで最低限の仕事を果たした形ながら、これは粘りに粘っての話。いきなり1年目でここまでの粘りとパワーを兼ね揃えたバッティングが出来れば上等っす。
…やっぱり、内田コーチ達が惚れ込んでるだけはあるなぁというか、松山は新井が出ていかなければ獲らなかったんじゃないかって事は前に日記で書いたけど、もしかしたら、それを補っても余りある逸材なのかも。家で中継を見ていたらしい、読売ファン暦二十年以上という全くもってけしからんうちの従兄弟も、「こいつ、もしかしたら将来松中みたいになるんじゃねーか?」と唸ってました。
・赤松も譲らない。
そして、天谷が大活躍を見せ付ける中で6回から登場した赤松ですが、こちらもきっちりとセンター前へ本拠地に集ったファンへ名刺代わりのヒットを放ち、本命の座は譲る気は全く無しとばかりにアピールしてみせました。
しかも、浅いレフト前ヒットだったにも関わらず、栗原が2塁で止まってなかったら2塁を陥れてたんじゃなかろーかって位の快速っぷり。ポカチカが捕球した時は、既に1、2塁間の半分近くまで進んでたのは、思わず笑ってしまったというか^^;。
赤松が広島に獲られた事で、一番危機感を覚えたのは先輩である赤星だそうですが、確かに相手バッテリーから見たら、赤松は本当に嫌な存在になりそうっすね。ほんの僅かの隙から次の塁を奪われるプレッシャーを常に与え続けられる選手です。
←個人的には、緒方の領域まで行ける男と信じてますが。
・ある意味、最強トリオ?
また、6回からは守備の方も変わって、センターに赤松が入ると、センターだった天谷が喜田剛に変わってレフトに、そしてライトはアレックスの変わりに中東が。
オープン戦ならではの布陣なのかもしれないものの、ある意味最強トリオっすね(´Д`)。守備範囲の広さで言えば何処にも負けてねぇというか。
ちなみに、外野守備では中東がスライディングキャッチを見せたりと、いい守備を見せてました。
←中東がライトへ入り…。 正に鉄壁の外野陣。→
・尾形もしっかりと存在感は残した。
俊速自慢の若手による外野争いの影で、何となく存在感が薄れてかけているヨシノリ君ですが、今日はシーボルに代わっての途中出場で1安打と、与えられたチャンスは確実にモノにしてました。
ちなみに、守備では一度だけゴロを弾いてしまったものの、その後のフォローが冷静で、素早く的確な送球を栗原へと送ってきっちりとアウト。
…ま、ここでセーフになるかアウトにするかが、去年までのサードとの違いなんでしょうが(´Д`)。
下手したら、1塁悪送球で3塁まで行かれてそうだし。
・良くも悪くも去年のままの永川。
最近、中国新聞などでフォーム修正に苦しんで深刻な事になってると報じられている永川。んじゃ、実際にどの位悪いのか見るだけ見てみたいと思っていたら、9回表に登場してきました。
その永川、投球練習でいきなり足を高く上げる去年までのスタイルで観客をどよめかせていたものの、お陰で直球は今の時点でもMAX144km出ていたし、良くも悪くも去年の状態にリセットされてるみたいっすね。
んで、問題の制球なんデスが…今日だけで見ると思ったより悪く無い印象。
相変らず狙った所へ投げられてる印象は無いものの、無四球無安打の3人できっちりと討ち取り。キャッチャーの倉と相談したのか、フォークを見せ球にして直球で上手く打たせて取るスタイルでいつもの危なげなさは感じさせませんでした。
まぁ、確かに三振を狙わない永川はらしくは無いといえばらしくは無いんデスが(´Д`)、今期からは守備が良くなってるので、それもアリなのかな…と。ちょうど黒田も打たせて取るピッチングを覚えてから、抜群の安定感になった事だし。
↑何だかんだ言ってやっぱり守護神はお前だからな…。
・最後に出てきた緒方が復活の狼煙。
9回裏、2死ランナー無しのラストバッター山崎の所で、今日はまだ出場していなかった代打緒方が遂に登場。久々に応援歌が歌えると喜んだものの、その緒方は1ループ歌い終える前に、目にも止まらぬ鋭い打球をレフト前へ放って、復活を告げてくれました。
これは、ファンに向けての「まだまだ俺は現役だ、ロートルと侮るな」という緒方の強烈なメッセージになったんじゃないかと。おみそれしやした(´Д`)。
←恐れ入りました、マジで。
・最後に4番の意地を見せた栗原。
9回裏の2死から緒方が出塁すると、今度は中東に代えて代打森笠。当然、こうなれば狙うは「栗原まで回せ」なんデスが、その森笠は四球を選び、2点ビハインドで2アウトランナー1、2塁で今日はまだ無安打(ただし2四球)の4番栗原と、オープン戦ながら最高の舞台が整ってしまいました^^。
当然期待するは逆転サヨナラHRのみ、とライトスタンドのボルテージも最高潮になる中で、栗原は初球のHR狙いの大振りの後で今度は冷静にライトへタイムリーヒットを放ち、期待に応えてくれました。
その後の前田は残念ながらキャッチャーファールフライに倒れてしまったものの(ただし、ガラ空きだったライト線にあと15センチで走者一掃のタイムリーという惜しい当りはあったんデスが^^;)、あの場で栗原が期待に答えてくれただけでも充分です。
…あ、ちなみに栗原には代走で新入団の小窪が送られてました。残念ながら活躍機会は無かったものの、一応彼も本拠地デビューっすね。おめ(´ー`)。
↑本拠地デビューおめ。
・新戦力の台頭が、強い時代のカープを取り戻すか?
ともあれ、今日の総論としては、栗原、天谷などの若手や新戦力の台頭が著しいのと、彼らの躍進でカープの野球がこれまでと比べて確実に変わってきています。
とにかく、今日のカープは機動力野球の復古を感じさせるには充分すぎる程に足が使えてました。これは特に赤松の参入の影響が大きいのか、走塁に関してはほんの僅かの隙も逃さないしたたかさと、狙った塁は決して諦めないしぶとさが身に付き始めているみたいです。
また、今日は赤松、ショウゴ、天谷、東出、中東など次から次へと俊速選手が出場していて、エンドランの成功率の上昇、ゲッツーの防止、そして浅いフライでも確実にタッチアップで生還と、スピード感はこれまでとは比較にならない位に増しています。盗塁に関しても天谷と赤松は狙ってるのが分かってても防げないレベルみたいだし。
いずれにしても、今日の点の取り方はマーティーが在籍していた、足で稼いで1ヒットで点の取れる強い時代のカープを髣髴とさせるもので、結果は6−5と惜敗ですが、見に行った甲斐は充分に感じさせてくれました。
…というワケで、中国新聞で今期のキャンプの成果として「主力の安心感を取り去った」と書かれていましたが、確かにその通り。ブラウン監督が望む通り、現状は栗原以外の不動のレギュラーは良い意味で存在していません。例えば、今日は梵の代わりにスタメンのショートをショウゴが務めた訳デスが、彼は代役以上の成果を挙げています。特に今期は1、2番争いが本当に高レベルでの激戦になりそうで、本当に楽しみっす(´ー`)。
そして、競争が激化しているお陰か、今日の野手は一人一人が簡単に討ち取られない非常に粘り強いバッティングをしていましたが(山崎ですら粘りまくってた)、これは内田コーチの効果だけじゃなくて、少ないチャンスをモノにする為に打者が一打席を大切にする様になっているからじゃないかと。
投手陣では、マエケンの力不足を目の当たりにしたのを差し引いたとしても、昨日の呉でコズロースキーがクローザーとしての資質を見せたのと、木村と一緒にトレードでやってきた岸本が速球を武器に存在感を増していてる様だしで、やはりこちらも新戦力の台頭の予感を感じさせられました。
今までがダメだったんだから、同じ事を続けても仕方が無い、と3年目でようやく学習してくれた我らがマーティーですが(´Д`)、どうやらようやくチームが良い方向へ向かってきてるみたいっすね。
そう言う意味では、今期は去年よりも楽しみなシーズンとも言えるんじゃないかと(´ー`)。
今年こそ、本当の意味での新生カープが始まってくれる事を祈るばかりです。
…ただし、やっぱりマエケンはもう一度やり直しですがね(´Д`)。
次は、3/16のオリックス戦予定です。
←りざると。敗戦でも収穫が大きかったので満足。
↑試合後は全員グラウンドに。これもオープン戦ならでは。
■おまけ:今日のスライリー。
←球団職員のおねーさんに手を出すも、フラれ?
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