呉二河球場観戦レポート(5/28 対ロッテ戦) | 2009年5月28日(木曜日) |
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…って事で、年に一度の地元も地元、呉二河球場の観戦へ行ってきました(´ー`)。
去年は伝説に残る壮絶な馬鹿試合でしたが、今日も今日で妙な試合展開になってしまった気が^^;。 ・今年は殆ど満員。つか、マリサポの数にびっくり。 一昨年は久々の開催って事で満員、去年は結構空きが目立ち始めていたので、今年はもしかしたらガラガラなのかなーとか思ったら、これがなかなかの盛況っぷり。平日なので試合開始直前はまだ埋まりきっていなかったものの、3回を終わった頃は満員近くまで埋まってました(中国新聞によると12048人との事)。 特にびっくりだったのは、相手側のロッテファンの多い事。一昨年(横浜戦)も去年(ヤクルト戦)も相手側は100人もいないんじゃないかって感じだったのに、今年は旧市民球場の時と変わらず、レフトスタンドの半分を黒いシャツの集団が埋め尽くしてました。 …つか、どう考えても殆どが遠征組みだろうから、こんな辺境の球場までしっかりと追いかけてくるマリサポの熱意には脱帽です。 ただ、去年は3塁側ベンチの上にヤクルトの看板が掲げられていたのに、今年はロッテの看板が無かったのはちと残念(´Д`)。 ・今回の独自イベントは応援ボード。 さて、呉の試合と言えば毎年地元の小中学校が何かを企画してパフォーマンスしているんデスが、今年は呉商業高校の生徒が「呉から日本一へ」と書かれた真っ赤な応援ボードを配布してました。 何のこっちゃいと思ったら、どうやら今日の試合がカープ日本一のきっかけになってくれれば…との事だそうで、なんだか去年の最終公式戦の時をちょっと思い出しますた(´ー`)。 後から思うと、何を馬鹿な事やってたんだろうとか思わないでも無いものの、確かに当日はアツかったっすからね。あと、一応去年の呉での勝利は交流戦勝ち越しの足ががりになったという評価もあり(ここから連勝した)、呉市民としてはここで試合やって良かったと後で語られるゲームになる事を期待したい所ですが。 ↑プレイボール後も、3回や5回、7回で掲げてた。 ちなみに、一昨年は呉市長、去年は呉を裏で牛耳っている首領様が始球式を務めてましたが、今年は一般公募の子供になってました。 個人的には来年は大野豊氏を希望したいっすね。大野氏にとってはプロテストを受けた想い出の地だし、NHKもどうせ来てるんだし。 ・先発はルイスvs小林宏。そして、岩本がデビュー。 今日の先発は一応予想通りのルイスvs小林宏。天候状態と、昨日大差なのに出番が無かった事から宮崎の予感もあったものの、結局出場機会の無いまま二軍落ちになったみたいで(´Д`)。 ロッテの先発は勝ち星に恵まれないコバヒロこと小林宏之。ちなみに広島出身の小林宏は現在オリックスコーチだったりします。 …閑話休題。 そして、これが今日のスターティングオーダー。 カープ:梵(6)、東出(4)、赤松(8)、栗原(3)、嶋(7)、マクレーン(5)、岩本(9)、石原(2)、ルイス(1)。 ロッテ:西岡(6)、福浦(3)、サブロー(8)、井口(4)、大松(9)、ベニー(7)、里崎(2)、今江(5)、小林宏(1)。 カープは、宮崎に代わって一軍登録された岩本がいきなり7番で起用。この辺はマーティーらしい起用法かと。でも、梵や岩本がスタメン起用されてるなら、出来れば中東も使ってやって欲しかったなーと思ったり^^;。結構背番号35のユニ着てる人が目に付いた事だし。 ↑呉で一軍スタメンデビューの岩本。 ↑今日は試合前に贈呈式が。背番号10番繋がり? ■おまけ1:今日の試合前のスライリーとマー君。 ↑何故かカープベンチにいる事が多かった今日のマー君。 ・ルイスは調整力が戻ってきたかも。 さて、ここ最近は調子が上がらず苦しんでいるルイスですが、今日もいきなり1死からサブローに2ランを打たれて2−0と先制を許し、2回表も先頭打者への死球から崩れて再び失点してしまう等、立ち上がりに崩れて、「今日もダメか」といきなり諦めムードに(´Д`)。何か、見ていて決め球の制球が甘いというか、思う様な球が投げられていない印象。 ただ、それでも2回裏に追加点を取られてなお1死満塁のピンチで、先ほどホームランを打たれたサブローという絶対絶命の危機を理想的な併殺で切り抜けてからは徐々に良くなってきた印象が。 確かに3回以降も毎回得点圏にランナーを置いたり、またワイルドピッチもあったものの、要所を抑えて3回から5回は全て三振で締めるなど、球のキレが尻上りに増していくのが実感出来ました。 結局、序盤の球数が多かったのが響いたのか、せっかく調子が戻って来た矢先の5回で降板してしまったのは残念だったものの、徐々に復調して来てるんじゃないですかね。まだまだ去年のレベルには程遠いですが、今後に期待したい所。 ・小林宏はツキの無さが痛い(´Д`)。 一方のロッテ先発の小林宏の方も立ち上がりに先頭打者の梵にヒットを打たれ、東出犠打、赤松にタイムリーと続けられてあっさりと失点。 それでも制球、球威共バランスが良くて内容的にはルイスより遥かに安定していたのに、味方のエラーやら不運なタイムリーで敗戦投手になってしまったのは、今の小林宏は球よりツキの無さが一番の課題なのかも(´Д`)。 ↑まぁ、負のスパイラルに陥るとこんなものデスがね(´Д`)。 ・今年は、ほぼフルタイムでスクワットしてみた。 さて、去年は3回位まで頑張ってみた芝生席でのスクワット応援デスが、今日は総立ちのままになった8回以降までのほぼフルタイムで頑張ってみました。 意外と慣れたらどうにかなるというか、周りを見たら最後までやってる人が結構多かった感じで、芝生席では完全なヒンズースクワットになるのに、全くタフなファンの多い事で^^;。 ついでに、応援団の真横って事で久々に声が枯れる寸前までやってたので、一晩で約2kgの減量に成功(´ー`)。健康診断直前で身体も絞れて至れり尽せりっす。 追記: …と思ってたら、翌日キました(´Д`)。膝が痛くて自転車に乗るのも結構キツい(;´Д`)。 ・今日もいきなりタイムリーの赤松。でも、ちと天谷化してる気が。 3番に入ってからは打撃好調が続く赤松。今日も第一打席でいきなりタイムリーと、その勢いは持続中で、交流戦から復活した得点力の原動力となっているのは否めません。 …否めませんが、ただ最近プレーが雑になって来てる気もするんデスよね。エラーも増えてるし。 例えば、1回裏にタイムリーの後で栗原がライナーを打ってゲッツーになってしまったのでも、確かに俊足が仇になってしまった形だし(浅いライナーを捕球した時にはもう2塁ベースを回ってた)、走塁意識を消さない為にも咎めたくは無いんデスが、ただ確かに2−1だから帰れれば同点とは言え、2アウトならともかく、1アウトの局面であそこまでギャンブルプレーする必要はあったのかなーと。 ちと、天谷みたく勢いに任せたプレーが目立ってる気がするんデスが、赤松はむしろ高い身体能力を生かして確実に仕事をしていく方を求めたいんデスけどね。 栗原は不調なんだから、不発だった時の事も考え、2死1塁から盗塁を決めて今度は当たりがやや出てきたマクレーンのタイムリーを待つってもう1つの選択肢もあったハズだし。 ・プロ初先発&タイムリーの岩本。今日のライト側は学芸会状態だったり。 さて、結構サプライズになってしまった岩本の一軍プロデビュー(親が来てたみたいなので、スタメン起用は予定通りだったんだろうけど)デスが、お陰で今日はライト周辺だけ別の空気が漂ってました(´ー`)。 何て言うか、他の選手なら取って当たり前の凡フライでも捕ったら盛大な拍手が飛んでたりとか、何か親バカが集まって愛息子の晴れ姿を見てる学芸会みたいな状態だったりして^^;。 まぁ、久々の広商からのドラ1ルーキーだし、可愛くて強い方が無いんでしょーけど。 いずれにしても、周囲の期待が高ぶってる中で、プロ初打席で初ヒットを放ったのは立派。2打席目以降はチャンスで凡退したり、最終回は守備固めを送られてと、勝利への貢献度は高く無いものの、いいデビュー戦になったんじゃないですかね(´ー`)。 ←才能は秘めてるのは間違いないんだろうけどね。 ・5回裏に起きた、ある意味奇跡の大逆転劇。 去年も8回裏に5点差をひっくり返すトンデモ展開で「呉の奇蹟」とか称された二河球場デスが、今年も5回裏に思いもよらない大逆転劇が生まれてしまいました(´Д`)。 1死からルイスに替わって代打喜田剛がツーベースで出塁すると、トップに戻って梵、東出と連打で1点返したあとで赤松は見逃し三振。続いて2死1、2塁から栗原が転がしたショートゴロを早坂がまさかのトンネル&更にセンターのサブローまでがポロリをやらかして、まさかの同点タイムリーエラー&ランナー2、3塁に。更に、次の嶋が打ったボテボテのゴロがセーフとなって遂に勝ち越し。 嶋の執念の走塁が実ったとは言え、普通なら栗原が倒れて3−2が、あり得ないワンプレー中の連続エラーから一気に逆転されてしまい、小林宏やロッテファンにとっても悪夢のイニングになっちまいましたとさ(´Д`)。 …って事で、二河球場には魔物でもいるんでしょうかね?その後、失点には絡まなかったものの、赤松までがまさかのエラーをやっちまうし、本当に何が起こるやら分からない試合ではありました。 とは言っても、思いがけないプレーが多いって事はそれだけグラウンド状態が良くないっていう裏返しでもある訳で、ここは実行委員会の課題にしてくださいな。シュルツの怪我とも環境と無関係とは言い切れないし。 ・嶋はエンジンがかかってきた? 元なのか今もなのかは知らないけど、呉は元嫁さんの故郷で後援会もあった嶋デスが、今日は猛打賞。 第1打席こそ凡退だったものの、第2打席はレフとオーバーのツーベース、そして決勝タイムリーになった第3打席は全力疾走の内野安打。更に8回の第4打席もヒットと止まらず。 一昨年はシーズン後半から、内田コーチが帰って来た去年は7月からと復調の時期が短くなってますが、今年はこれで復調して5番打者として定着してくれれば大きいんデスけどね。 何せ、今のカープは5番打者が一番切実な問題である事だし(つか、5番がしっかりしないと栗原が勝負してもらえない)。 ・久々のマスコット交流。 既に画像は貼り付けてますが、試合前、ライトスタンドで楽天の田中のグラビアを掲げてた人がいて、何のこっちゃいと思っていたら、今日はマスコット交流の日だったみたいで、千葉ロッテマリーンズのマスコットキャラクター、「マー君」が来てました^^。 そういえば、マスコット交流も交流戦名物の1つっすね。それ程派手なパフォーマンスは無かったので割と感想には困るというか、スライリーはもっと弄れよとツッコミたくなったりして^^;。 でも、スライリーとの交流はやたらと張り合いたがるライバル系が多い割には、割と珍しい最初から最後まで仲が良い親友系だった感じが。 んで、こちらは5回裏の方の画像。 ↑別にさっきから放水されてる訳じゃないけど何となく^^;。 ←ちげぇw。 ・會澤は将来キャプテンになったら…。 今日の6回裏には代打で會澤が登場。 残念ながら代打のみでヒットにはならなかったものの、応援する時の掛け声が”翼”なんデスね。 …つまり、将来もし石原の後釜にでもなったら、「キャプテン翼」とでも呼ばれるんだろーかと^^。 つか、こうなったら岬君も欲しいっすね(´ー`)。出来れば投手で。 ↑まぁ一歩ずつ進歩していけ。…捕手向きじゃないとは思うけど^^;。 ・1つずつズレていった継投策。それでも負け戦へ傾くのを払いのけた中継ぎ陣。 さて、ルイスが5回を投げきって、というか5回で降板になってしまい、6回から登場したのは林。 その林は1アウトを取った後で赤松のエラーでランナーを2塁まで進めてしまった所で梅津にスイッチ。 7回は横山が1死からヒットとワイルドピッチ、そして四球で1死1、2塁とピンチを招いた所でシュルツにスイッチ、しかしそのシュルツは8回の表の投球練習中にアクシデントを起こして8回の頭からまさかの永川と、今日の継投策は1イニング分ズレていってしまってた訳デスが、結局それでも前の投手のピンチを確実に救援していく形で見事に無失点で1点差を守りました。 本当に今年の中継ぎ陣の安定感は抜群というか、今までならこのズレが致命傷になってしまう所を、踏ん張りで跳ね除けてしまったという所に底力が付いてきている事を実感させられました。 ←やっぱり梅津の粘投はいい。 ・個人的に、今日のヒーローはシュルツ&永川。 呉二河球場ではヒーローインタビューが無いので、今日のヒーロー扱いなのはルイスだったというのは後で公式サイトを見て知ったんデスが、個人的には今日のヒーローはシュルツと永川です。 勿論、猛打賞で決勝点を挙げた嶋も候補だろうけど、この2人は絶対に外せません。 シュルツは8回にアクシデントがあって僅か7球しか投げていないものの、それでも4−3の1死1、2塁のピンチで出てきて、井口と大松を何と”僅か”7球で2者連続三振。内容も力で押すパワーピッチングで、まるで津田さんばりの炎の火消しっぷりでした。 そして永川は言わずもがな、残りはペローンしかいないし、万が一延長を考えた時には出せないから、最悪大竹が9回に出てくるのかな…とか思っていたら、8回と9回を見事にシャットアウト。 永川の8回からのロングリリーフ起用は過去の例で言うと失敗のケースが多いし、現に今日も9回表に2死1、2塁まで追い込まれてしまうものの、最後は見事に踏ん張ってくれて、ただ脱帽です。 ←今日はお見事。 …って事で、シュルツと永川の俗に言う”神ピッチ”が無ければ今日は確実に負けていたので、間違いなくヒーローとして認定されて間違いは無いかと。 何かもう、ダブルストッパー状態っすね(´ー`)。今なら阪神より遥かに安定しているんじゃないかと。 ・喜田剛の「明日も勝ちます」宣言は継続中。 そして、もう1つ見逃せないのが、昨日のヒーローに選ばれた喜田剛。 今日も5回裏に逆転のきっかけを作るツーベースを放った訳デスが、これで今期の喜田剛のヒーローインタビューでの「明日も勝ちます!」宣言の次の試合の連勝記録は継続中。打率が低くても今の所は2軍に落とす理由もないので、今後もじゃんじゃん宣言して欲しい所デスが(´ー`)。 ・ルイスに勝ち星を付けられた、これが何より大きい。 結局、シュルツの怪我は痛いもののこれで4連勝。しかし何より、今日は不調のルイスに3勝目を付けられたって事が何より大きいんじゃないかと。これでルイスが乗っていける転機になるかもしれないし、また5回裏の逆転劇で野手への信頼が増して「今度は俺が助ける番」と今後奮起してくれる様になれば、本当に「今日の試合がカープの日本一のきっかけになる試合になれば」の願いもただの願望で終わらなくなってくるんじゃないかと。 いずれにしても、4/26に篠田に勝ち星をつけた時もデスが、今まではこういう甲斐性に欠けていただけに、本当に嬉しいっす。こういう積み重ねが結局チームの結束力を強くしていくんだろうし。 ↑りざると。いい勝ち方が出来た。 ・広島カープの地域密着は健在なり。 冒頭にも書いた通り、正直今年はガラガラでもしかしたらこれが最後になるんじゃ…みたいな心配はしてたんですが、結果は去年を上回る盛況。 家族連れだけじゃなくてゲーム後半からは仕事を終えた人達が作業着姿のままやって来て応援している姿も目立つ様になったりして、今日内野で見ていた知り合いの銀行員も「カープの地元におけるネームバリューの高さを感じた」と言ってました。 まぁ、これもブラウン監督が自分の足で広島の市町村を回った結果でしょーが、こうやって広島カープの地域密着性の健在っぷりを見せるってのは、今後のビジネス展開的にも必要なんじゃないですかね。 …あ、ちなみに実は松田元オーナーも来ていたんだそーです。 せっかく勝ちゲームになったんだから、新球場にも来てくださいって挨拶でもすれば良かったのに。こっちは気が利かねぇんだから(´Д`)。 ・どーでもいいけど、僅差のゲームで大声でロッテの応援はやめましょうぜ。 まぁ、勝ったから別にいいんデスが、どうも今日のライト側にはロッテファンも兼ねてる人が多かったのか、相手攻撃中も一緒になって応援歌を歌ってる人がいました。 確かに、セ・リーグとパ・リーグでそれぞれ応援するチームがあっても不思議じゃないし、割と交流戦だと見慣れた光景でもあるんデスが…それでも苦言を1つ。 …あのさ、いくらなんでも広島応援団関係者がやっちゃダメでしょ(;´Д`)。しかも1打席でどう転ぶか分からない緊迫したゲーム展開のピンチの時に。 これで万が一打たれて逆転負けとかしてたら、「お前のせいだ」とボコられても文句言えねぇというか。エール交換とか誰かの引退試合の打席なら分かるけど、本気で心臓に悪い試合をやってる時は空気を読んでくださいなって感じで。 次は6/7の予定です。 次もパフォーマンスシートBですが、またスコアボードが見えない場所なので当日内野自由席にしようかちと考え中(´Д`)。 つか、パフォーマンスBは自由席にして欲しいっすね…ホント。 ■おまけ2:今日の試合後。 ←また来年〜。 |