…って事で、聖地観戦オフ2日目に行って来ました。
昨日はカープファン的には申し分ない結果ながら、プロ野球の試合としてはグダグダし過ぎだったので、今日は先発がルイスという事もあってスピーディーな展開を期待してたんデスが…(´Д`)。
・雨天にもかかわらず、凄い行列。
昨晩から雷が鳴り響き、朝から強い雨が降り続けと、かなり天候状態は中止が濃厚っぽかったものの、とりあえず簡単には中止にしないだろうと行ってみると、微妙な天気ながらやはり開門中。
…まぁ、中止にしないって事自体は別に今更驚きはしないものの(多分、球団がかなり精度の高い情報網を持ってると思うし)、それよりこれだけ降り続ければ試合開始までは比較的ガラガラで、試合が始まって中止になってないと知った客が後からやってくるだろうから席取りは結構楽かな…とか思っていたのに、普段と変わらない大行列でアテが外れてしまったのは思わず苦笑いしてしまいました(ちなみに、チケットはこの日も前売りで完売)。
大体、こんな日に開門前から待ってるのは殆ど病気…もとい、よっぽど熱心なファンだけかと思ってたのに、今年の勢いが生み出す熱狂さは半端じゃないって事かもしんないっすね(´Д`)。
ちなみに、今日は外野席でもレフト側。来たのが開門ギリギリだったので、今から並んで取れそうな席がレフト側だけってのもあったんデスが、最後の年って事でもう一度だけレフト側へ行っておきたいとは思っていたので、まぁ丁度いい機会でもありましたが(全ての球場でライトとレフトが繋がっていて自由に座れるって訳じゃないですしね。ある意味市民球場ならでは)。
お陰で今日は中日ファンに挟まれて観戦という形になったんデスが、それはそれで敵チームの応援歌をしっかりと聞くことが出来たり、その他色々と面白い事が分かったりといい経験にもなりました。
…というか、思ったより応援歌の歌詞がしっかり作られていて密度が高かったのはちょっとびっくり。出来れば井端のテーマやチャンステーマも聞きたかったですねぇ。
←奥の中日ファンの人、すげぇアフロ。
↑レフトスタンドだけあって、中日ファンだらけ。
←えろ?
閑話休題。
・今日の先発はルイスvs吉見。
ともあれ、今日の先発は予想通りにルイスvs吉見。
そして、これが今日のスターティングオーダー。
カープ:東出(4)、天谷(8)、アレックス(9)、栗原(3)、嶋(7)、シーボル(5)、石原(2)、梵(2)、ルイス(1)。
中日:李炳圭(9)、荒木(4)、森野(8)、T.ウッズ(3)、和田(7)、中村紀(5)、デラロサ(6)、谷繁(2)、吉見
(1)。
先発がルイスって事で、カープは3試合戦列を離れていた石原が復帰。東出が1番で天谷が2番と、石原復帰に合わせて元に戻ってますな。
中日は今日は森野が同じ3番ながらセンターで、代わりにサードは中村ノリさんが6番でスタメン。相変わらず井端がいないとは言え、昨日よりは怖い打線には違いないかと。
←今日の外野手トリオ。
←男らしいぜ和田さん。
↑相変わらず1人で黙々と準備するルイス。
↑捕手揃い踏み。
■おまけ1:かさ装備&中日ベンチへちょっかいを出すスライリー。
・ルイスは立ち上がりが致命傷になってしまった…。
さて、3タテへ向けてエースを投入した期待感と同時に、以前に雨天でKOされてしまった嫌な予感もちらほらとあったものの、結局そのどちらも的中してしまった感じっす(´Д`)。
まず、全体で言ってしまえば決して悪い出来ではありませんでした。何せ、結果は7回を投げきって4失点なものの、実は2回以降は無安打ピッチングを続けて9奪三振。四球も僅かに1つだけだし。立ち上がりが最悪に悪くても投げる中で調整していき、ゲーム中盤には完全復活している調整力は流石はエース。というか、その辺は冗談抜きで黒田よりも凄いです。
…ただ、やっぱり立ち上がりがヤバ過ぎでしたね(;´Д`)。雨天後の影響で外野が練習の時でも滑ってエラーしまくり状態だったのに(現に、今日の中日は外野手に2つエラーが付いた)、それでいて球が浮きまくってしまい、いきなり先頭の李炳圭にレフト前ヒットで出塁されると、続いて荒木にきっちりと送られ、森野、ウッズにそれぞれ左中間、右中間にタイムリーを打たれて先制された後で、5番の和田に駄目押しのツーランまで浴びて、ゲーム開始後10分そこそこであっという間に4失点(;´Д`)。雨の影響が残っているゲーム序盤のグラウンドは外野に打ち返されると普段より防御力が落ちてしまうのに、ルイスの球が2回まで全く低めの変化球が決まらず、直球は浮き捲るという悪循環に陥ってしまってました(;´Д`)。
←4失点は痛かった…。
結局、中日は5安打4打点。うち4安打4点は1回表に挙げたもので、2回以降はほぼ完璧に押さえていただけに、悪いなりにもう少しだけ失点数が少なければなぁ…って所でしょーか(´Д`)。
・吉見には9安打しながらも、要所を抑えられ。
一方の中日先発の吉見も決していい出来って訳ではなかったんですが、それでもチャンスのたびに要所を抑えられ、結局9安打しながら4回に李炳圭と和田が続けてエラーして献上した1点のみで自責点はゼロ。5回裏と6回裏はいずれもランナーが出た途端に併殺を打たされて、ヒットの数を重ねながらも完敗といった内容(;´Д`)。
…まぁ、中日側から見れば毎回ランナーを背負いながらも良く粘ったって所ですか。
昨日の川井とはかなり対照的とは言えるかも。
・5回裏終了後は、巨大な鯉のぼりが。
さて、昨日に引き続き今日もゲスト(つーか準レギュ)でドナルドが来てたんですが、もう1つ、5回裏にはサプライズがあって、広島市の小学生ら約380人が、長さ10メートルを超える応援メッセージがぎっしりと貼り付けられた巨大鯉のぼりを掲げて外野の芝生を行進。
後ろにはスポンサーらしい文字があったものの、どうやらあくまで主体は地元の子供達による市民球場感謝キャンペーンの一環だったみたいっす。その後、鯉のぼりは球場正面に飾られてましたが、地元最終戦の28日まで展示されてるとの事デス。
ともあれ、そうなるとこういう試合は是が非にも勝たなきゃ次世代のファンは増えていかないものなんですが、なかなか勝てないのがやっぱり近年のカープですねぇ(´Д`)。
■おまけ2:今日のスライリー&ドナルド。
…なんだかついでになりましたが^^;。
・あの”さよなら”演出って、実は思ったより嫌われてない模様。
カープファンの間では相手の神経を逆撫でするだけとかなり評判の悪い、相手投手交代時に流れるオフコースの『さよなら』。昨日に続いて今日も負けてる展開にも関わらず流し、流石にみっともないからやめろよな…とは思ってたんデスが、どうも中日ファンの人達は結構楽しんでたみたいで、スクリーンを指差しながら楽しそうな笑い声が結構聞こえてきました^^;。
…という事でどうやら、カープファン側の心配とは裏腹に意外と相手チームファンにはあの演出は思ったより嫌われてないみたいっすね(´Д`)。それに今まで気付かなかったんですが、中日の応援スタイルにも阪神のあの悪名高き「蛍の光り」に相当するテーマ曲があるみたいで、広池が途中で交代を告げられた時に歌われてました。
つまり、あの「さよなら」がカープの退場テーマ曲なんだって認識みたいっすね。自分達も歌ってるチームのファンにとっては、ごく当たり前の演出って所でしょーか。
まぁいずれにしても、あまり褒められた演出じゃないですがね(´Д`)。オフコースにも失礼だし。
あと、今の時期にアウトコールを普通にやってたのも微妙にびっくら。阪神応援団も途中で気付いて止めてたのに、中日応援団は最後まで我が道を貫き通していたみたいで(´Д`)。
■おまけ3:今日のラッキー7。
・やはり、未だに球場を最も沸かせる男、前田智徳。
さて、相手のミスもありながらどうにか1点返したものの、5回裏、6回裏とチャンスで併殺チェンジが続いて応援のテンションも下がり始めた7回裏、1死から梵がレフト前ヒットで出塁して本日6度目のチャンス到来^^;。
そして、打順がルイスに回った所で告げられた代打は、天才の名を欲しいままにその名を轟かせた前田智徳。その瞬間、7割以上を占めた場内のカープファンが一斉に息を吹き返したかの様な大歓声を挙げ、更に前田登場で中日も吉見から高橋へスイッチされて中日ファンのボルテージも上がって、場内は殺気立った異様な雰囲気へ。
最近は出場機会が減ったとは言え、流石は前田。やはり緒方に並んでその存在だけ、背番号1を纏ったその背中だけで球場を最も沸かせる男は未だ健在みたいっすね。かなり鳥肌立ちました。
しかも、その前田は高橋に対してフルカウント後、決め球となる外角低めの球に対応して粘り続けた後に、高く浮いた球をライト前へ一閃。
本人も気合いが入っていたのか、あっさり凡退が多かった最近にしては良く粘っていたし、1打席とは言えなかなか満足感の高い勝負でした…と言いたい所だけど、やっぱり相手が川上ってならともかく、高橋相手にギリギリの勝負を演じたという衰えも感じてしまうのはやや寂しいですかね(´Д`)。
ただ、それは前田本人が1995年以来二度と絶頂期に戻らない苦しみに一番苛まれながら、ファンの為にここまで積み重ねてきた事はみんな分かってるから、結果を問わず出てくるたびに惜しみない拍手を送るんですが。
↑追い込まれながらも粘り…。
↑お見事!
ともあれ、前田が見事に繋いで東出が珍しい犠牲フライで1点返して4−2の2死1塁となった所で告げられた続いての代打は前田と共にカープ一筋で長年チームを支えてきた緒方孝市。再び割れんばかりの大歓声が起こり、何ともサービス精神たっぷりなイニングになったものの、残念ながら緒方はセンターフライに倒れて反撃はここまで(´Д`)。
東出の犠牲フライが、ミートは完璧だったのにパワー不足で届かなかったって類の打球だった事を考えると(また無風の上に雨上がりで空気も重かった)少々惜しい流れではあったんデスが。
↑緒方も粘るものの…。 ↑残念!
・倉が変えかけた流れを森野の美技が止めた。
やがて4−2で迎えた9回裏、中日は当然守護神の岩瀬を投入。やはり一歩届かなかったか…と諦めかけた所で、先頭のシーボルがレフト線を破るヒットで出塁すると、1死1塁で木村に代わって代打を告げられたのは、最後に残った右打者の倉。最近調子が上向いているとはいえ、さすがに岩瀬相手じゃ分が悪いだろう…と思いきや、追い込まれた後でしぶとくヒットを放って1死1、2塁と一発が出ればサヨナラという場面で、バッターはパンチ力のある赤松。
勝っていれば間違いなく殊勲打になっていた倉のヒットで流れが土壇場で傾き、それに乗って赤松も三遊間を破るタイムリーヒットを放ち…のハズが、しかしここで赤松が放ったヒット性の打球をセンターからサードに代わっていた森野が敵ながら芸術的なダイビングキャッチで防ぎ、カープに傾きかけた勢いを止めてしまいました(;´Д`)。
結局そのまま、次の東出がセカンドゴロに討ち取られてゲームセット。森野に阻まれ惜しくも3タテならずとなりましたとさ(´Д`)。
←この二人が逆転への流れを作りかけてたのに…。
たらればの話ながら、あの赤松の打球が抜けていればタイムリーヒットになって、もう勝負はどっちに転ぶか分からなくなっていただけに、もし今後中日が3位に残った場合は、ひとつの岐路となったワンプレーの可能性もあるんじゃないですかね(´Д`)。せっかく金払ってるんだから、勝ち負け以前にプロらしいレベルの高いプレーが見たいとは常々思っていたけど、まさか今日入場料を払った甲斐があると思わせたレベルの唯一のプレーが、最終回の逆転勝ちを止めた森野の美技とは、何とも皮肉な話で(´Д`)。
…まぁそれにしても、中日は森野にノリさんにとレベルの高いサードが揃っていて羨ましいっすね。
ショートも守りだけならデラロザもなかなかのものだし(難しいバウンドのショートゴロを捌いて赤松をアウトに出来る程度の実力はある模様)。
■おまけ4:うちの9回表の投手。
広池が本当に久々に登板したので、思わず撮影。
↑さすがにそろそろ進退がヤバそうではあるんデスが…。
・12安打で2点じゃなぁ…。
実は全然実感無くて試合が終わって気付いたんですが、今日のカープは合計12安打と、ヒット数では5安打の中日を圧倒。攻撃時間も圧倒的にカープの方が長かった訳デスが、最終スコアは4−2。4安打で4点をスマートに奪った相手に対して、12安打を放ちながらタイムリーが1本も出ていない(打点がタイムリーエラーと犠牲フライ)カープでは、今日は完敗と言わざるを得ないデスね(´Д`)。ルイスが2回から徐々に立ち直って、その後は中継ぎ含めて9回表まで1塁すら踏ませなかったのを見ると、ちょっと勿体なさ過ぎというか、勝てない事は無かった試合だと思うので。
先発のルイスが4失点じゃなくて2失点で抑えてくれれば、また野手にタイムリーが1本でも出ていればと、ほんのちょっと噛み合わなかった一投一打が結局最後まで尾を引っ張ってしまったって事で、これもまた未熟さですかね(´Д`)。勢いはあってもまだまだ課題は多いって事で、敗因は真摯に受け止めてくだち。
←今日は期待に応えられなかった主砲、栗原。
あと、右打者がまだまだ足りない事もついでに露呈しましたな(´Д`)。9回1死1塁で代打倉で、更にヒット打った後の代走が上村って、執念を見せてるのは分かるし倉の代打起用は成功したものの、やっぱり右打者と代走要因が足りないっすね。代走は足だけは速い選手は沢山居るのでいいとして、右打者はね…。すっかり忘れられかけてる元巨人の大須賀や、まだ時間はかかるだろうけど、オリックスからトレードされた田中辺りに期待したい所ではあるんデスが。
←ちょっと虚しく記念撮影はスライリーのみ。
↑りざると。3タテならず…無念。
・中日応援団も、最後にありがとうボードを。
前回の観戦時、レフトの阪神応援団が”ありがとう市民球場”ボードを掲げてましたが、今日も対中日戦は最後って事で中日応援団の人達が試合後に同じく感謝ボードを作って掲げてくれてました。
↑手書きで暖かいね。
何かこういう敵味方の垣根を超えた交流は個人的に好きではあるんですが、その度に市民球場のお役ご免が着実に近付いてると実感させられてしまうのは寂しいっすね(´Д`)。
次は9/28の地元最終戦です。公式戦としてはこれが多分最後でしょうが、今年は名残を惜しむどころじゃないかも(´Д`)。
■おまけ5:ネクストゲーム。
←またも重要なカードが…。ちなみに、ユニホーム復刻で臨むんだそーで。
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