市民球場観戦レポート(8/3 対ヤクルト戦)。

2008年8月3日(日曜日)

…って事で、後半戦最初のゲームを観戦してきました。
先週末が2夜連続のサヨナラ勝ちだったのと、いきなりカープがAクラス争いに残る為には絶対に落とせないカードになるって事で、それなりに気合を入れて見に行ってはいたんデスが…(´Д`)。

・外野は立ち見席すら埋まる盛況。
後半戦の初戦ながら、日曜日のナイターでヤクルト戦って事で、少しは余裕があるかなーとタカをくくっていたんデスが、これが外野席は警備員が慌てて詰めてくださいと座席整理を始める位の大盛況。内野も3塁側は空きが目立っていたものの、一塁側はほぼ埋まってました(中国新聞によると19031人)。

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また、先週のベイファンと比べてヤクルトファンはごく一部だけだった為、割合から考えたカープファンの集まりは、野村謙二郎氏が2000本安打達成した時を上回ってるかと。
広島市民球場最後の年ってのを考慮しても、それだけじゃ到底集まらない数だろうし、あの7連敗を経てもファンの期待感は薄れていないって事じゃないかと。
黒田や元25があの時の雰囲気を見て「いつもこういう中で試合がしたい」とボヤいてたそうですが、彼らが居なくなった後でそうなりつつあるというのも皮肉な話ですかね(´Д`)。

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                                    ↑何故か今日はこんなヘリが上空をウロウロしてました。

・奇襲、ブラウン。
後半戦開幕ながら、イマイチ読めなかった今日のカープ先発。
オールスター組は無いだろうし、やっぱり宮崎…もしかして、牧野を試すとか言い出したりして…みたいな会話を試合前にしてたんデスが、ホントに牧野きました(´Д`)。
中国新聞によると前半戦終了時に告げられていたそうデスが、これは完全な奇襲。勝ち負けを除いても、なかなか面白くなってきましたかね。今日は地上派の中継ないし(´ー`)。

そして、これが今日のスターティングオーダー。
カープ:東出(4)、天谷(8)、アレックス(9)、栗原(3)、嶋(7)、シーボル(5)、石原(2)、小窪(6)、牧野(1)。
ヤクルト:福地(8)、川島慶(6)、飯原(7)、畠山(5)、ガイエル(9)、田中(4)、武内(3)、福川(2)、川島亮(1)。

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カープは先発でサプライズがあったものの、オーダーは先週は殆ど変わらず。ただ天谷起用って事で、ヤクルト先発の川島の方は予想通りって事ですかね。
ヤクルトは宮本・青木の2枚看板が五輪で抜けて2、3番が川島慶、飯原って事で破壊力不足は否めないっすね。ますますもって確実に取っておきたい所ではあるんデスが…。

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↑移籍して間もなく先発のチャンスを与えられた牧野。

・センターに黄色いシャツの集団がいると思ったら…。
今日のゲーム前、センターからレフト側の指定席に黄色い服着た集団が座っていて誰だろうと思っていたら、庄原こどもミュージカルの集団だったらしく、5回裏終了後、センターの芝生とバックスクリーンの2段を使ったダンスと共に、『モモと時間どろぼう』のPRしてました。

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プロアマと問わず、広島の音楽関係のイベントと殆ど全てと関わってる今年のカープはコラボの鬼だなあ…とか思ったら、去年も来てたみたいデスね(´Д`)。
あと、庄原市特産品販売も開催されてたみたいデスが、こちらは確認出来ず。

■…って事で、おまけ1:モモと時間どろぼう1。

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                                                 ↑まずは、始球式。

・天谷・赤松に個別応援歌追加。
実はすっかり忘れてたんですが^^;、今日から後半戦って事で応援歌が後半戦仕様に。
天谷と赤松に待望の個別応援歌が追加されてました。

○天谷宗一郎
ここで男上げろ 打つぞバット響かせて
明日のカープ担うは 天谷宗一郎


○赤松真人
今だ、魅せろ君の 果敢な姿を
赤い星を捉え そこで君が輝け


あと、木村昇吾の応援歌も福井から、旧木村拓也の流用になったそーです(最後がきーむーらーしょーごー♪になるそーな)。まぁ福井のはパワーヒッター向けの歌詞だし、確かに能力タイプとしてはこっちがピッタリですわな(´Д`)。 応援歌に恥じない様に頑張れ。

■こいうた カープ応援団作曲班公式サイト
http://carpouenka.hp.infoseek.co.jp/index.html

…しかし、天谷も赤松も愛が溢れてるというか、相当気合い入れて作られたみたいっすね(´ー`)。
ちなみに、カープ応援歌のセンスってちょうど2系列に分かれてる感じっすね。天谷は嶋や栗原等の系列だし、赤松は石原、廣瀬、喜田剛等の系列というか。
前者は男らしさを強調した歌詞が多く、後者は赤い星が輝くとか、始まりの鐘を鳴らすとか、妙に詩的な言い回しが独特なので^^;。

閑話休題。

・ベテランながら若々しい牧野は、一応合格点じゃないかと。

さて、カープでは初の先発のマウンドに立つ牧野。
漠然とした言葉で評すれば、34歳のベテランながら、ユニホーム姿の見た目が若く見えたと思えば(何かマッチョな永川って感じ)、ピッチングの方もベテランというよりは若々しかったっすね。

0803_034.jpg (7100 バイト) 0803_036.jpg (6759 バイト) 0803_035.jpg (6819 バイト)←初先発としては及第点かな。

アピールしていた直球はMAXが140km台の半ばながら、立ち上がりから制球が安定していて4回1/3まで投げて与四球は1つ(死球がもう1つあるけど)。初回は飯原にツーベースを浴びてしまうものの、その後も落ち着いて4番の畠山を討ち取ってましたし。

また、結構投げた球をバットに捉えられてはいたものの、打ち損じが多くてかわすピッチングというよりは、力で捻じ伏せていた印象が。外野から見ても気迫が感じられましたし。
5回表には自身のエラーで1点を失い、そこから崩れて福地にタイムリー3ベースを被弾してしまったものの、ピッチングに関してはそれ程悪くは無かったです。観客もその安定感は評価したのか、降板する時に暖かい拍手が飛んでました。

課題はタイムリーエラーをしてしまった守備と、あとはバントですかね(´Д`)。
元パ・リーグの選手だけに厳しいかなと思っていたら、3回表の無死1塁の送りバントで初級をいきなり上げてしまってたので、練習不足は否めないかと。

あと、右腕を一杯に伸ばして溜めるピッチングフォームは、昔の岩隈に似てる感じが。カープで言えば岸本もそうだけど、もしかしてパワーアーム系の投手には結構普及してるフォームなんですかね?

・崩れそうで崩れなかった川島亮。
一方のヤクルト先発川島亮は、ボール先行気味でイマイチ安定感に欠けていた印象が。
先頭の東出にいきなりヒットで出塁されると、天谷にきっちりと送られこちらもいきなりピンチ。
しかしそこからアレックス、栗原と連続の凡退で無失点に抑えると、その後も時々四球を出しながらも(3四球)、6回を投げ切ってヒット2本と結局崩れそうで崩れ(せ)ませんでした。
待ってたら四球は選びやすかったかもしれないけど、打とうとしたら悉く打ち損じてたって感じですかね。

・福地さんはそろそろ勘弁してください(´Д`)。
今日のヤクルトの野手で目を見張ったのは福川と福地。
特に福地は今日も古巣相手に大暴れ。第1打席と第2打席は初物の対戦という事でタイミングが合っていなかったものの、第3打席では悪送球で3塁まで進めた川島亮を置いて2点目となるタイムリースリーベースヒット。天谷がボールをキャッチした後で視線を戻すと、既に2塁と3塁の間を駆けていた快速で、狭い市民球場でセンターに飛ばしてなお、余裕たっぷりのスリーベースヒット。思わず唖然としてしまったというか、もう流石以外の何物でもないんデスが…。

でも、マジでそろそろカープいじめは勘弁して下さいよぅと泣きを入れたくなったり(;´Д`)。

・両軍、動きが早かった5回裏。
さて、福地にタイムリーを打たれて1死3塁となった所でブラウン監督が動き、ピッチャー梅津にスイッチ。今日は試運転のつもりだったのか、妙に歯切れ良く変えてきたなと思えば、高田監督も動いて、2番の川島慶に代打ユウイチ。
ヤクルトの方も宮本・青木の抜けた2、3番を補う為に試運転中というのもあったんでしょうが、今日は妙に動きが速かった感じですかね(´Д`)。5回裏の動きは、まるで7〜8回の攻防を見てるみたいで。

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↑マーティーに呼応してか、ヤクルトベンチも動きが早かった。

ちなみに結果は、リリーフしてきた梅津がユウイチをショートフライ、飯原をセンターフライにきっちりと抑えて追加点を許さず。中盤のピンチで呼ぶと、本当に強いっすね。
まぁ、7連敗中の原因として梅津が崩れてしまったというのがあるだけに、ちょっと依存度が高すぎる気もしないでもないですが(´Д`)。ある意味永川よりも実質は厳しい仕事してるワケで。

■おまけ2:モモと時間どろぼう2。
今度は5回裏終了時。

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・本当に監督及びファン泣かせだよ、シーボル先生…。
4回表とか、いきなり飯原のサードゴロでファンプレーを見せたかと思うと、次の畠山ヒット、ガイエル死球で1死1、2塁のピンチになった所で田中のサードゴロを落ち着いて併殺。
ここは焦ってすぐに一塁へ投げてしまってもおかしくないのに、慌てずボールをキャッチした後で3塁ベースを踏み、そこから的確な返球できっちりゲッツーにしてしまった冷静さはやっぱり凄いっす。

…って事で、もしかして先週に続いて今日もキーマンになるのかなーと期待を抱いてみると、打撃の方は1打席目は浅いセンターフライで、ファインプレーの後で回った2打席と3打席目はどちらもチャンスでキャッチャーファールフライと最悪の結果に。
正直、第3打席では代打を送られても仕方が無い場面だったものの、今日の守備面ではタイムリーヒットにも相当する働きを見せてるだけに、2−0の接戦だと外しにくいんでしょうね(´Д`)。
中国新聞の木村記者じゃないけど、本当にシーボル先生は罪作りというか。

おまけ3:今日のラッキー7。

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・尻に火が点いたのか、凄まじい球を投げていたシュルツ。
さて、上野から引き継いだ8回裏に長身の外国人選手が出てきたので、遂に出てきたか?!と思いきや、登場してきたのは背番号70のシュルツ。
ルイスがオールスター辞退で10試合分の猶予が出来たものの、ルイスが上がってくれば外国人の誰か振るい落とされるのは確実だけに、交流戦後に期待を裏切り続けたこのシュルツはその有力(?)候補と言えるんデスが…(コズは最終的には定着するだろうしね)。

しかし、今日のシュルツは147〜MAXで153kmの直球をバシバシと決めてあっさりと三者凡退。
今までは長身を生かした実速度以上に”見せる”直球だったものの、今日は速度、キレ共に申し分無し。やれば出来る子ってのをアピールしてました。
ブラウアーがブルペンに入り、自分がシーボルと同じく尻に火が点いてる事を自覚してるのか、随分と気合が入ってましたね(´ー`)。

0803_049.jpg (10342 バイト) 0803_050.jpg (8168 バイト)←上野も好調。

・ブラウアーは無難ながら、まだ評価不能。
そして9回表には、駆け込みで獲得した新外国人助っ人、ブラウアーが初登場。
多分まだ試運転だろうし、ちょっと今日の試合だけではちょっと評価は難しいものの(故障だったのか、電光掲示板に何故か球速が表示されなかった)、1イニングを1安打無失点と無難な結果で、来日初マウンドとしてはまずまずといった所でしょーか。

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↑まだ未知数…かな。

ちなみに、生で見た感じではピッチングフォームが凄くシンプル(常にクイックみたいな投げ方)で、推定140km台半ば位のシュルツよりは幾分遅めの直球の他に、微妙に縦に落ちた変化球がライトスタンドからは何なのかイマイチ掴めなかったんデスが、中国新聞によるとシンカーみたいっすね。
うちはマトモなシンカー使いは決して多く無いだけに(他には建さんと梅津位?)、それなりの速球を持つシンカー使いは確かに有り難いかも。

…ただ投球モーションが素直すぎる為、打者的にとっては梅津よりは打ちやすそうですが(´Д`)。
あとはスライダー系も持っていたら、左右で気にせずに使えるんだろーけど。

・今日は福川のリードにやられたってのが正解なのかも。
結局、今日は打撃に関しては書く事が全く無いというか、散打の3安打じゃどうしようもないって感じデスが(´Д`)、ヤクルト投手陣が良かったというよりは、捕手の福川のリードにやられたっていうのが正しいのかもしんないですね。

元々高めの釣り球の使い方が上手いとは思っていた福川ですが、今日は悉くボール球に釣られて三振を奪われてた感じが。特に8回裏、押本で赤松、東出、天谷から3者連続三振ってのは、完全に術中にハマっていた証拠だったろうし。

0803_062.jpg (13429 バイト)←今日は捕手の差…かなぁ。

・今日は完敗。それ以外に見つからない。
いずれにしても、3塁も踏めず…じゃどの道勝てませんわな(´Д`)。
中国新聞の球炎で小西氏が「勝つ為の継投を…」みたいな的外れな事を書いていたものの、あそこの継投で福地のタイムリーを防いだって、多分1−0で負けてました。1−0と2−0の重みの違いとか、今日はとてもそんなレベルじゃ無いし。
それより、打撃コーチ陣に勝つ為の工夫をしたのかどうか問い質す方が先っすね。先で福川は褒めたけど、毎回同じ様な投球パターンでやられてたのも事実なので。

ゲーム全体を見ていて、今日は接戦にも関わらずヤクルト投手陣に焦りとかプレッシャーを受けてる様子が殆ど感じなかった。これが一番の敗因っすね。
2万近くの観客の中には沢山の子供達や、カープに生きる力を貰ったからと感謝の気持ちを込めて応援に来てた障害者の人達もいたってのに、全く無様なもんだと(´Д`)。

0803_064.jpg (27867 バイト) 0803_063.jpg (7068 バイト) 0803_065.jpg (4754 バイト)←どーしたものかねと。
↑りざると。完封負けはキツい…(;´Д`)。
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…って事で、次は明日の呉二河球場です。
呉市民は1年に一度のプロ野球興行でお祭り気分でしょーが、カープ的には土俵際に足がかかった大一番と言えるんじゃないかと(´Д`)。

おまけ4:今日のスライリー。

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おまけ5:???
…実は、決定的瞬間だったり?

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