…って事で、3週間ぶりの観戦に行ってきました。
日曜日のゲーム観戦は4連敗中で、さすがに今日負けると凹むなぁ…とは思ってたんデスが、久々に”意地”って奴を見せてもらいました(´ー`)。
・意外と集まっていた横浜ファンにちょっと感動。
親子ゲームとなった今日の観客動員は、中国新聞発表で14530人。日曜日のナイターの横浜戦として考えれば悪くない観客数ではあるんデスが、三塁側及びレフトスタンドに集まった横浜ファンが思ったより多かったのにちょっと感動。
↑苦しき時こそ応援。この姿勢にはシンパシーです。
これだけ成績が低迷した中だと、広島市民球場の試合なんて応援団位しか来ないだろうなぁ…とは思ってたんですが、ファンの熱意はそんなに脆いものではなかったみたいで。
…まぁ、大元は山口県下関市の実業団から生まれたチームなので、その流れから中国地方にはベイスターズファンは存外に多いのかもしれませんが。
↑暑そうで微妙に涼しそうっすね^^;。
・今日は大竹vs真田。
日曜日のゲームという事で、今日のカープの先発は建さんかと思えば大竹で、対する横浜は巨人から移籍した真田。横浜の真田を生で見るのは初めてなので、なかなか興味深い対決と言えるかと。
そして、これが今日のスターティングオーダー。
カープ:東出(4)、天谷(8)、アレックス(9)、栗原(3)、嶋(7)、喜田剛(5)、石原(2)、木村(6)、大竹(1)。
横浜:金城(8)、仁志(4)、内川(3)、村田(5)、吉村(9)、ビグビー(7)、武山(2)、石川(6)、真田(1)。
一軍に上がってきたばかりの喜田剛がサードで久々にスタメン。ブラウワーという新外国人投手を急遽獲得した事で、シーボルの立場が一層危なくなったって感じですかね。逆に喜田剛はスタメン獲得の大チャンス。横浜は昨日に続いて金城が1番。今クリーンナップがいいだけに、少なくとも5番までは気が抜けない打線になってますな。
■おまけ1:横浜ベンチを挑発するスライリー。
↑…残念ながら、あんまり相手にされてなさそうでしたが(´Д`)。
■おまけ2:スライリーと何処かのマスコットin親子キャッチボール。
←キャッチボールを挑むスライリーなものの…。
↑やっぱりちょっと無理があったみたいで^^;。
・両軍共に誕生日の人が多かった今日の試合。
さて、試合前の誕生日情報によると、植田バッテリーコーチと選手会長の倉が捕手繋がりのハッピーバースデー。3回終了時にも改めて倉がハッピーパースデーと祝われたものの、結局今年も一軍で誕生日の出場機会無しを継続中なんデスよね(´Д`)。結局打席が無かったので、試合後にみんなで改めて歌ってましたが。
←しかし、未だに誕生日のスタメン起用の無い倉…。
ちなみに、横浜の金城も誕生日だったみたいで、試合開始直後の第1打席でハッピバースデーコールが流れてました。ちなみに金城は33歳の誕生日だそうで、いつの間にかベテランの年代に入ってたんデスね(´Д`)。
↑気付けば金城も33歳か…。
・大竹評前編:立ち上がりは大荒れだった大竹。しかし…。
さて、ルイス離脱後は気迫のピッチングを続けてる大竹ですが、今日の序盤は大荒れ。いきなり金城に四球を与えるなど、立ち上がりはマトモにストライクが入らずにボールカウントばかりが積み上げられていて、1回終了時には既に疲れた顔を見せてたり(´Д`)。
←立ち上がりから、いきなり体力を使い果たし気味の大竹…。
しかし、球の威力そのものはいつもの大竹らしさがあり、また制球が荒れてる故に打者も何処に飛んでくるのか読めなかったのか、逆に打ち辛そうだったのが面白い所だったけど^^;。
お陰で最初はどうなるかと思っていたら、結局5回終了までで4回に打たれたソロの1失点のみだし、味方が点を取って同点にした直後の5回裏をきっちりと抑えたので、良く頑張ってくれたと言っていいんじゃないかと。
・真田は安定感抜群。
対する横浜先発の真田は、終始崩れる事無く安定感抜群。三振こそ無かったものの、打たせて取る落ち着いたピッチングで凡打の山を築き、4回裏まではパーフェクトに抑えられてました。
そんなに目を見張る様な球は無かったものの、突然大崩れしたりしない制球は魅力ですね。鶴岡と引き替えとは言え、先発陣が崩壊している横浜投手陣には貴重な補強になったみたいで。
↑腐っても、元巨人のドラ1か…。
ちなみに、第1打席が.500だったのでちょっとびっくりしてしまったり^^;。まぁ第2打席が.333だったって事で、通算2打数1安打ってオチなんですがね(´Д`)。
・横浜は、野手陣は問題ないと思うんだけどね…。
改めて今日の試合を見ていて、金城、仁志、内川、村田、吉村と続く横浜打線は結構…どころか、かなり怖いと思うんデスけどね。これで相川が完全復帰した打線を考えると、1番から6番まで気を抜けない(更に、ビグビーは意外性があるし)、強豪球団とも遜色の無い強力打線になるんじゃないかと。
守備に関しても外野はセンターの金城やショートの石川と、所謂”センターライン”がしっかりしてるので悪くは無い印象もあるし。
それでこの成績って事は、やっぱり野球は投手なんでしょーかね(´Д`)。
・ビグビーは曲者。要注意。
打率・ホームラン数共にシーボルと同等程度の6番打者という事で、内川達中軸と比べればいまいちパッとしない感じのビグビーですが、こいつは要注意の曲者です。
1打席目はバウンドしてスタンドへ入ったエンタイトルツーベースに、2打席目は先制のホームランを打たれてます。4打数2安打で、うち3打席がホームラン含む飛球なので、現在のホームラン数の割にはかなりパワーがあるみたいで、油断したら放り込まれてしまいそう。
次回対戦では下位打線や代打で出来ても、浮いた球と油断は禁物って事で。
・打率では見えない、走塁面で著しい成長を見せてる天谷。
6/29の巨人戦では、ノーヒットで高橋尚を引き摺り下ろした赤松の姿に戦慄しましたが、今日は天谷があの時のリプレイを見せてくれました。
4回裏、天谷がチーム初ヒットとなる綺麗なセンター前ヒットで出塁すると、そこから真田が急にランナーを気にし始めて執拗な牽制を始め、次第に苛立ってきたのか何度かセットポジションも外す様になり(武山もたまらずマウンドに駆け寄った程)、とうとうアレックスを討ち取った後の栗原の打席で球が甘く入ってしまい、同点タイムリーを浴びてしまいました(しかも、一塁から一気に駆け抜けて、天谷か赤松じゃなきゃアウトって位のタイミングで生還してのけたし)。
どうやら、天谷もしっかりと赤松の走塁技術を盗んでいるみたいで、最近打率は下降気味なものの、数字では見えない部分で相手に嫌がられる走者へと成長してるみたいっすね(´ー`)。
オープン戦の時も時々見えてましたが、走る素振りを見せて投手の精神をランナーに向けさせ、バッターボックスの中軸へ絶好球を誘い出せる様になるってのは一流の二番打者への道だとは思うので。
・大竹評後編:1球の失投に泣いた大竹。しかし立派だった。
5回終了後からは、観戦仲間との会話はそろそろどういう継投で行くかな?って感じになってたんですが、それとは裏腹に大竹は6回以降から尻上りに調子を上げていきました。
今までは殆どボール先行だったのが途端に球の切れが増してストライク先行になり、6回表は完全に投手有利であっさりと三者凡退に押し切り、7回表も武山にヒットを許すものの、動じる事無く次の石川を三振、代打でライトスタンドから悲鳴が上がった佐伯をセンターフライと、普段の大竹とは想像もつかない鬼の形相を浮かべながらの気迫溢れるピッチングで、このまま完投するのかなと思われてたんデスが…。
しかし、落とし穴は8回表に待ってました(;´Д`)。先頭の金城を内野安打で出塁させると、仁志に送りバントで内川にもヒットで続かれ1死1塁3塁でバッター村田の大ピンチ。
その村田に対しては、フルスィングでの空振りを奪った2球目、同じ様なコースに甘く入ってしまった球を完璧に打ち込まれて痛恨の3ラン。大竹はグラブをマウンドに叩き付けて悔しがってたものの、完全なバッテリーの負けです。1球目のスィングで明らかに狙ってる事は分かっていたのに、2球目の入り方はさすがにありえないというか、「もう一球投げてやるから打てよ」と言わんばかりの痛恨の失投で、きっちりと反省して欲しい部分ではあるんデスが…。
それでも、後半からの打者に向かっていく獅子奮迅の大竹の姿には感銘を受けたのか、KOされてベンチに下がる時でも、一塁ベンチ上を中心に大竹へ惜しみない拍手が送られてました。
立ち上がりの不安定さを含めて反省点は多々あるものの、確かに今日は「良く頑張って投げた」と思わず拍手してしまうだけの”力”がありました。
…まぁ、これでルイスが復帰後もこの気迫を維持してくれたらいいんですがね(´Д`)。
←勝ち投手にはなれなかったけど、ナイスピッチ。
・石原は成長の跡は認める。でもね…。
最近はOBを含めた専門家でも評価の高い石原ですが、確かに去年に比べると成長の跡は見られてますね。打撃では、今までみたいに初球狙いの癖が大分払拭されて、落ち着いて狙い球を待てる様にはなってきてるし、リードも外角一辺倒は卒業して内外角の使い分けが出来る様にはなってきてるしで。
…ぶっちゃけ、去年の石原と比べれば雲泥の差に近いくらいに成長してるとは思うんですが、でもまだまだ甘さは消えてないっすね(´Д`)。
とりあえず、村田に打たれた3ランは大竹じゃなくて石原の責任です。あのコースに要求したのは大竹か石原かは分かりませんが、相手が狙いを絞って待っていた内角高めのコースに、しかも1球目より甘く入ってしまうってのは殆ど自殺行為です。
あそこは間違ってもストライクを投げてはいけないハズなのに、もう一球高めで釣って空振りを奪ってカウント2−0にしたいという欲が出てしまったんですかね。ちょっと村田を甘く見すぎ。
仮に大竹が投げたがっていたとしても、無理にでも自重させて欲しかった所で。
何だかんだで石原も気付けば30前。成長してる事自体は認めますが、司令塔と呼ぶにはちと頼りないですかね(´Д`)。もうそろそろ若手野手の兄貴分と呼ばれなきゃならない世代だし。
■おまけ3:今日のラッキー7。
・横浜の投手補強は着々と進んでる模様。
さて、真田に続いて二番手に登場してきたのが、見慣れない名前の石井裕。
どうやら左投手みたいデスが、150km近くまで伸びる直球に、キレのある落ちる変化球で7回裏は三者連続三振。思わず「ちょっと待て、なんで今までこんなのが居たのに出てこなかったんだ?!」と目を見張ってしまったものの、そう言えば彼は中日からのトレード組ですか(´Д`)。
出されたって事は制球なり精神的なりの難があったんでしょーが、正直、中日はこれだけの球を投げられる投手を放出したのは勿体なかったんじゃ??
去年は多村と寺原、今年は木村&岸本と小山田、鶴岡と真田、そして小池と石井裕と、地元横浜高校出身の選手を次々と放出というリスク覚悟でのトレードを続けているけど、着々と投手補強は進んでるみたいっすね。
…つーか、この石井裕は出来るもんならうちが欲しかった様な気もしないでもないですが(´Д`)。
上手く鍛えられれば左のクローザー候補にも成り得そうだし。
↑今日は小山田も登板してました。
・影のヒーロー、赤松。
8回終了後、もしこのまま勝てたら影のヒーローは赤松だと思ってたんですが、何とか勝ったので声を大にして言います。今日の勝利の影の立役者は間違いなく赤松です。
村田に3ランを打たれて万事休すとなった8回裏、木村に替わって代打で登場したのが赤松。なんとしても出塁して欲しかった打席で赤松は冷静にボールを見て四球を選んで出塁。そして代打緒方が見逃し三振に倒れた後の東出の打席では、ゲッツーコースのゴロをFCに誘う好走塁と、ヒットは無くても反撃の火を消さなかったという意味では大活躍でした。
とにかく今日は赤松がここで塁に出なければ間違いなく負けていたと思われるだけに、出塁して反撃への突破口を開いてみせた働きには、長打以上の評価をすべきです。
…て事で、スポーツ紙一面には多分ならないだろうから、中国新聞の球炎で取り上げてくれないかなーと思ったら、大本営含めて赤松の働きは無視っぽいのが不憫過ぎ(´Д`)。
あと、この回は実は東出の次の天谷もゲッツーコースのゴロだったんですが、こちらは天谷が一塁に生き残って併殺崩れ。最悪の流れになる2連続のゲッツーゴロを、どちらも自慢の俊速で文字通り踏み潰してしまった機動力にも乾杯って所でしょーか(´ー`)。
・これぞ帳尻男の真骨頂!
ともあれ、2死1、3塁となった所でバッターは昨日サヨナラホームランを放ったアレックス。
実は昨日に続いて今日もここまで3タコだっただけに、そろそろ何かやらかしてくれると何となく期待はしてたんですが、本当にやってくれました。起死回生の3ラン。アレックスの打球に一瞬静まり返った後でライトスタンドはお祭り騒ぎ。
これぞまさしく、帳尻男の真骨頂っすね(´ー`)。また、延長10回裏でもサヨナラのランナーで出塁するなど、したたかな面を見せ付けてました。
…それと、8回裏終了後にトイレに行ってた時、誰かが携帯で「アレックスの3ランはマジ感動した。始めて来たけどおもしれーな!」って興奮気味に話してたのを小耳に挟みましたが、どうやらこのHRで少なくとも1人のリピーターは確保できたみたいっすね。GJ(´ー`)。
・9回を追えた時点で、お前ら仲良すぎ!
結局、9回の裏表は下位打線という事もあって、どちにも三者凡退で延長戦突入。
ちなみにこの時点のスコアボードは4−4の同点というだけじゃなくて、両軍8安打ずつで、得点もそれぞれ4回に1点、8回に3点ずつとスコアボードが東出のエラーを除けば全く同じだったり(´Д`)。
尤も、横浜は点を取った直後にきっちりと取られてるし、カープも常に先手を打たれてるって事で、どちらもあまり褒められたデータとも言えないんデスが(´Д`)、ここまできっちり揃ってるのも珍しいんじゃないかと。
・静かな闘志で男の意地を見せたシーボル。
そして、ゲームが動いたのは10回裏。先頭の東出、天谷が山北にあっさりと討ち取られた後、アレックスが好走塁のツーベースで出塁、その後栗原が敬遠、続いて打者永川の所で送られた代打前田もほぼ敬遠の四球を選び、2死満塁で打者シーボルという状況に。
最近は全く打てる気がしない前田よりもシーボルの方がまだマシと踏んだのかもしれないデスが、ここでシーボルは初球を完璧に捉えてレフトスタンドへ白球を一直線、個人的には生で見るのは初めてとなるサヨナラ満塁ホームランを放ち、自身の生き残り賭けた男の意地を見せてくれました。
↑やってくれるぜ、シーボル先生っ。
という事で、勿論今日ヒーローはシーボル先生だったんですが、喜びを爆発させる事なく終始冷静にインタビューに答えてました。まぁ「結果が出せてなかったので逆にプレッシャーは無かった」と言っていた辺り、もう後がないという事を自覚してるからなのかもしれないですが、元々静かな闘志を燃やすタイプなのかもしんないですね。
あと、普段はコールしても反応の鈍いシーボル先生デスが、最後のボール投げ込みでは何度も帽子を取ってシーボルコールに答えてくれてました(´ー`)。
←また頼んます、先生!
ともあれ、日曜日の本拠地ゲームの連敗脱出おめ♪
これでやっと溜飲が下がった気分です(´ー`)。
・横浜が弱いのは、カープ以上の野球の下手さ。
一方で、今日の試合を見る限りだと、横浜の戦力ポテンシャルはカープと互角以上のはずなのに、こんな形で2日連続のサヨナラ負けを喫してしまうというのは、やっぱり野球の下手さが響いてるんじゃないかと、何だか他人のふりみて我が身を治せって言いたくなりました(´Д`)。
…正直、今日は横浜が楽勝できるはずだったんデスけどね。
例えば、3回表では金城が中途半端な盗塁をしなければ次の仁志のヒットがタイムリーになってたし、先制した4回表も吉村が余計な事しなければ、ビグビーのホームランがソロじゃなくて2ランになっていて、実は9回であっさりと終わってたハズだし。
低迷してるチームの特徴である要所での弱さも目立つし、何だかダメな時のカープの鏡を見せられている様で。やっぱり大矢監督も、勝負どころの勘が鈍いんですかね…?
・エリック先生のォォォォォ、眼力はァァァァァ、世界一ィィィィィィィィィィィィィィィィィ!
結局、今日は挙げた8点のうちアレックスの3ランとシーボルのグランドスラムで7打点。昨日のサヨナラ弾を放ったアレックスに続いて今日も助っ人祭りでした。
起用した監督もだけど、それ以上にシュールストロム在米スカウトはしてやったりって所でしょうね。「ほれ見てみぃや。わしの目に狂いは無いんじゃ」(広島弁風)とほくそえむ姿が目に浮ぶ様で。
今更主張する事でも無いけど、ホントにエリック先生こそ広島の至宝ですな(´ー`)。
…というか、近年はこの人の眼力で何とかやっていけてる様なもんだし。正に真の救世主。
↑りざると。終わりよければ全て良し♪
次は来週の8/3予定です。
オールスター明けの後半戦最初のカードだけど、ここがいきなり勝負どころですかね(´Д`)。
■おまけ4:今日のスライリー&何処かのマスコット2。
←結局、何処のマスコットだったんでしょうね??
■おまけ5:今日の緒方様と前田様。
今日の試合でどちらも代打で登場して写真は撮ったものの、本文内で使う所が無かったので^^;。
次は是非ヒットを頼んます。
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