…って事で、妹と内野S席で観戦してきますた。
元々、うちの妹がダルが見たいと言うので水曜日のチケット取ったのに、まさかここで初の中5日にずれ込むとは…(;´Д`)と、昨日は頭を抱えたもんデスが、結果的に言えば今日は今日で見る価値大の良質ゲームでした(´ー`)。
それもドラマチックだったとかじゃなくて、市民球場で「プロの試合を見た」と胸を張って言える、数少ない機会だったというか^^;。
・今日も18000人超の客入り。
昨日はチームが好調に加えてダルビッシュ効果か、平日にも関わらず2万人弱の観客動員だったけど、今日も今日で球場入りした頃には人がぎっしりと(中国新聞によると18527人との事)。普段は余裕のある内野指定席だったのでゆったりと見られるかと思っていたら、ぎっしりと詰まったすし詰め状態だったのは正直予想外ですた(´Д`)。
↓入場直後の風景。
↑また今回は内野S席という事で、バッターボックスがいつもと比べ者にならない位に間近で見られました。
ちなみにカープファンは勿論、今年は相手チームのファンの客入りが思ったより多かったのも印象的なんデスが、もしかして広島市民球場が今年最後って事で来てる人も多いんデスかね?
・着いた時はマエケンvs多田野が投手戦を展開中。
先発登板予想はうちの将来のエース、マエケンこと前田健太vs今期未だに負け無しの、もしかしたら逃がした魚は大きかったかもしれない多田野。
今日は途中からの観戦になるだけに、着いた頃にはゲームが壊れてどっちかがKOされてなきゃいいけどな…と思ってたら、着いた時には1−0の3回裏で投手戦を展開してくれてました。
そして、これがその時のオーダー。
カープ:東出(4)、小窪(6)、アレックス(9)、栗原(3)、嶋(7)、シーボル(5)、天谷(8)、石原(2)、前田健(1)。
日本ハム:紺田(8)、高口(6)、田中(4)、稲葉(9)、スレッジ(7)、小田(3)、稲田(5)、鶴岡(2)、多田野(1)。
東出、小窪の1、2番に最近劇的なヒットの多い嶋が5番。そして今日は赤松の代わりに天谷がスタメン起用されてますな。日ハムはやっぱり故障者で厳しそうなものの、注目はやっぱり広島(広陵)出身で昨日も大暴れした稲田ですかね。
つーか、個人的にはひちょりが見られなかったが非常に残念(´Д`)。西村め…(`Д´)。
←このシリーズでは故郷に錦を飾っていた、地元出身の稲田。
・マエケンにはかつての佐々岡さんの姿を見た。
中国新聞には外木場氏の面影と評されてましたが、おいらの年代だと佐々岡さんですかね^^;。
ともかく、今日の(というか、実際見たのは4回以降)のマエケンのピッチングはとにかく圧巻でした。
結果的には球数が多くてフルカウントになる事も少なくなかったものの、打者の腰を引かせながら内角へのスローカーブでストライクを奪えるカーブのキレと、そのカーブを効果的に使ってカウントを稼ぎ、決め球に外角低めの直球をズバっと決めて空振り三振を奪っていた、緩急の効いた投球は見事としか言いようが無いです。
基本はストレートとカーブのコンビネーションだけで的を絞らせず、球種の多彩さに頼らずに緩急と配球で勝負する、正に昔のエースが見せていた王道のピッチングって感じでしたね(´ー`)。
石原も珍しく(失敬)、頭を使ったリードを見せてましたし。
一応、途中までノーノーだったにも関わらず、球数が多くて4四死球を与えてしまい、完投させてもらえなかったという課題もあるものの、それでも先日投げた誰かさんに比べて、要所で踏ん張って失点に繋げなかったのは立派。
流石は将来のエースと呼ばれた男。田中世代(世間的にはハンカチ世代らしい)に注目を浴びた大型右腕は伊達じゃ無いというか、久々にルーキーでレベルの高いピッチングを見せられました。
ともあれ、今日見る限りでは投げる球は既に主力レベルなので、後は経験を積ませる為に先発ローテで辛抱強く使って欲しいっすね。出来ればマエケンを使い続けてAクラスってのが本人の経験値の面でも理想ですが。
↑ちなみに、PL出身だけあってバッティングセンスも良さげ。スィング時に軸がブレてないし、下手な野手より打ちそう^^;。
・マエケンに引っ張られて、野手陣の動きも違っていた。
また、8回まで無安打ってのもあってか、今日は野手陣の動きも良かったです。
4回表ではセンター前へのライナーを天谷がダイビングキャッチ、6回裏は嶋が田中賢のフェンスギリギリの飛球をナイスキャッチと、ファインプレーが随所に見られました。
先発が好投するから、守る野手陣の集中力も研ぎ澄まされる。正に理想的な相乗効果っすね。
お陰で今日は珍しく、ピリピリとした緊迫感が感じられてましたし、こういう空気を作れるのもエースたる所以ってもんで。
…とまぁ、大竹も無得点同士の展開の時は作れるんデスけどね、こういう空気(´Д`)。
←今日は終始ベンチの雰囲気が良かった。
・アホの一念コンビ…だが、それがいい。
誰の事かと言えば、勿論天谷と赤松の事ですがね。
今後のカープ野手陣を象徴する外野手コンビとなりそうなこの2人デスが、今日は北海道に続いて先日もダルを打ち崩して”ダルビッシュ・キラー”の称号を得た赤松に代わり、天谷がセンターに。
その天谷は4回のファインプレーの後で決勝点となったソロホームラン、7回裏はヒットの後で盗塁も決めたりと大活躍で、躍進してきているライバルに刺激されて発奮している事があまりにも分かりやすくて、またそれが微笑ましくもありで(´ー`)。
↑今日は攻守に大活躍だった天谷。
←塁に出すと手が付けられなくなるスピードスター、赤松。
揃ってお調子者で、怪我を省みないプレーに危なっかしさもあって周囲をハラハラさせる事も多いこの2人なものの、アホの一念というか、色々考え込んだりせず、ただがむしゃらに全力プレーを見せるピュアさは、結果を問わずに見ていて清々しいっす。
個人的には、今年カープファンで良かったと思わせてくれる要因の1つではあります。共にいいライバル関係を維持しながら高みへ登って欲しいですね。身体能力ならこの2人はずば抜けてるので。
…まぁ、時々は本でも読めとは言いたいですが(´Д`)。
↑これからも期待してますぜ。
・何か妙に多田野が気に入ってしまった。
でも別に、”ウホッ”な意味じゃないですぜ(´Д`)?
…はともかく、元マーティーの門下生でカープがドラフト3巡で獲得を検討していたって事で、多田野には興味を持ってただけに今日は生で見られるのが楽しみではあったんデスが、なかなかいいピッチャーっすね。
アメリカ時代に出していたという150km/hクラスの速球はあまり見られなかったものの(大体ストレートの平均は140km/hの半ば位)、例の投げる球が読みにくい独特なモーションに、変化球の制球力も良く(結局、7回を投げて四球は1つしか出してない)、大雑把に言えば派手さは無いけど安定感の高い、ローテ要因の戦力として計算できる選手じゃないかと。
結局、今日はマエケンに投げ負けて敗戦投手になったものの、結果的にも7回まで4安打2失点なら、充分役割を果たした好投。即戦力ルーキーとしては充分合格点です。
後述の魔球のインパクトもあるんデスが、敵ながらそのピッチングスタイルが妙に気に入りました。今日の試合が楽しめた要因の1つは、多田野が好投して試合のテンポが良かったって事もあると思うというか、今まで覚えがない位にストレスを感じない、白熱した投手戦を演じてくれたし。
←外角低めへの制球力が抜群。
今更言っても仕方が無いとは言え、やっぱり多田野は欲しかったァーーッ!!っすね(´Д`)。獲得を検討してるって報道された時はネタ目的だって大分騒がれたけど、アマチュア時代に和田と並んで称された実力は確かにあるみたいっす。
・5回裏に突然飛び出した魔球。
これは正直動画で撮ってないのを凄く悔やんでるというか、噂になっていた多田野の魔球が5回裏のシーボル先生の打席で突然飛び出し、場内を唖然とさせました^^;。
投げた時、普段の球とは踏み込みが微妙に違っていて、ボールを押し出す様な感じで「あれ?」と思った瞬間にボールがふわりと高く舞い上がってそのまま弧を描いて落ちて行き、シーボル先生はそれを何とか打ち返すものの、あえなくショートゴロ(いや、正直当てただけでも凄いと思うけど^^;)。
↑それでも、バットに当ててしまうシーボル先生^^;。
あまりの特殊な球筋にスピードガンの球速は計測不能だったので、これ、もしかして中継のカメラ視点によっては消える魔球みたいに見えたんじゃないかと思っていたら、どうやらその通りだったらしく^^;、帰った後で見た掲示板で騒がれてたのには思わず笑ってしまったというか。
個人的な感想として、球種としては超スローカーブというよりはナックルに近いんじゃないかと。ボールの回転が極力抑えられてるみたいなので、球筋を見切って狙い打つのはまず無理です。ただ、同時にナックルと違ってあれでストライク入れるのはかなり無理があるでしょうが(;´Д`)、それでも暴投にならずにちゃんとストライクゾーン内のキャッチャーミットへ飛んでいった所を見ると、やっぱり魔球と呼ぶに相応しいですかね。
…しかし、実はあの球を見た時に何となく既視感を感じていたんデスが、そう言えばファン感謝デー2007で永川が投げた46km/hの球っすね。あの時も似た様に山なりのスローボールを投げてた気がするので。
つまり、永川にもあの魔球を投げられる能力があるんじゃないかって気もしますが、まぁお勧めはしません(´Д`)。
あと、もしかして今日あの球を投げたのって、ブラウン監督へ見せたかったからですかね?
性質からあの球を投げるのは1試合に何回どころか、年に何回かって程度だろうし、無理して投げる必要があったとも思えない状況から考えると、ふとそんな気がしたりもして。
・交流戦名物のマスコット交流。
今年はマスコット交流の日に鉢合わせ出来なかったのですっかりと忘れてましたが、今日はマスコット交流日として日本ハムのマスコットキャラクター、B.Bが来てました。
←どうだ!と挑発。
5回裏は身軽さを生かしたバック転のパフォーマンスを見せ付けてスライリーを挑発し、スライリーが負けじと対抗してずっこけて…みたいな展開でしたが、基本お調子者のスライリーは誰と組ませても面白いっすね。あと、今日は小物でスライリー人形が使われてましたが、スライリーがそれを落した後でB.Bが人工呼吸した後、「手遅れでした」と手を合わせていた辺り、B.Bも優等生風に見えながら、割と悪ノリ好きっぽいデスが(´Д`)。
↑人工呼吸も虚しく…ち〜ん?
ちなみに、今日のB.Bはグラウンドへの出入りが3塁側の日ハムベンチからだったので、7回表とか外野までの移動が大変そうでした。お疲れ様^^。
←なかなかいいパフォーマンスを見せてくれました。
・広島市民球場にクラウド登場。
…と言っても、本人が来た訳じゃなくて、いつの間にかチャンスの時の電光掲示板のショートムービーに栗原のバットを振り回すクラウド君が追加されてたみたいで。
ただ、どうせならアレックスの時じゃなくて栗原の時に流せば良かったのに…とは思いましたがね(´Д`)。
■おまけ1:今日のラッキー7。
・惜しくもノーヒットノーランならず。しかし…。
ヒーローインタビューによると、本人が意識したのは5回位だそうデスが、おいらもノーノーに気付いたのは5回終了後でした^^;(思わずマイミクにメールした位で)。
そして、回が進むたびに観戦しているファンの心臓もドキドキと緊張感を帯びてきてたんデスが、結局8回表、先頭打者の稲田にレフト前に運ばれて、ノーヒットノーランはお預け。
地元出身の稲田に打たれたってのが何とも…って感じですが、まぁ落胆よりも、個人的には「やっぱりそんなに甘くは無いかな…」って感じでしたかね(´Д`)。
しかし、良かったのがその後紺田にもヒットを打たれてピンチを招くものの、次の工藤を空振り三振に討ち取り、無失点で見事に切り抜けた事で、今日のマエケンはランナーを出した後でも大崩れしたりしないってのを見られたが、プロ初勝利を見届けたと同時に何よりの収穫だし。
四球などでランナーを出した後は三振で強引に取り返そうとしていってたのが何とも豪快だったものの^^;、球自体のキレには変化が無く、直球はかえって威力が増して、誰かさんと違って浮き足立って球が高く浮いたりしないのは立派でした。
多分、今日は最後まで強い自身を持って投げ続けたからだと思いますが、これぞエースの投球って奴ですね。
あと、帰った後で速報を見てると立ち上がりは結構苦しんでたみたいで、自分が球場入りしてからの印象と比較すると、ゲームが進むうちに修正して尻上りに良くなってきてたみたいで。
…つーか、大竹は見習う様に(´Д`)。
←今日は正に威風堂々。
・流石は広島の至宝^^;。
さて、ノーヒットノーランを逃がした8回裏のトップバッターは投手だったんデスが、ここでマエケンに替えて、代打前田智。前田から前田とは、マーティーも演出家だなぁ…と苦笑いしていると、場内からは割れんばかりの大きな歓声が。マエケンの完封がなくなったにも関わらず、前田智が見られる喜びの方が遥かに大きいとは、さすがは前田様というか^^;。
そして、その前田がヒットを放つと今までは静かだった内野も外野席みたく盛り上がり始めた所を見ると、やっぱり広島の至宝と呼ばれるだけはありますな。
↑残念ながら、今日の選手会長は応援役&8回の投球練習用捕手…。
・ちょっとヒヤリとしたけど最後は永川が締め。
そして、マエケンが降りたという事は、当然最後に出てきたのは守護神、永川。
結局この永川が空気を読まず、スレッジに打たれて2−1と完封リレーは逃がしたものの、元々すんなりと行くとは思ってなかったので、負けなかった分上出来です。
むしろ、球は直球が150km/hを計測して走っていたし、変化球の制球も悪くなかったので、どうやら調子はいいみたいっすね。2−0から1失点ながら安定感は感じたので、今後も期待はしていいんじゃないかと。
↑ともあれ、勝利おめ。
・はじめまして!前田健太です。
ゲームセット後、監督と記念撮影を終えた後で始まったヒーローインタビューで、アナウンサーからファンへのメッセージを求められてマエケンが放った開口一番がこれでした。
そして、半分ジョークながらもファンは笑いよりも割れんばかりの大歓声で応え、プロ初勝利を称えてました。
ネットスラングの言い回しを借りれば、「ようやく始まったな、マエケン」って所でしょうかね(´ー`)。
これから勝ち進んでお立ち台の常連となってくれる事を祈ってますぜ。
↑初お立ち台は初々しいながらも、実に堂々としたもんでした。
・明暗分かれたエース候補。
しかし、昨日と今日で大竹とマエケンの明暗がくっきりと分かれてしまいましたな(´Д`)。
味方が得点した後の失点率が9.00とエースとしては致命的な弱さを露呈してしまった大竹に対して、ピンチでも堂々としたピッチングで最後まで踏ん張ったマエケン。
また日に日に頭角を表していく小窪に、焦りでプレーの一つ一つがぎくしゃくしている梵(今日も前田の代走で出るものの、盗塁失敗…)。まだ若手同士ながら、何だか世代交代の寂しさを感じてしまったのも確かだったりしてますが。
…ただ、だからと言ってそのまま戦力外となってしまう程カープの戦力層は厚くないので、天谷と赤松みたいに奮起して欲しいっすね。
特に大竹は今日のマエケンからは学ぶべき所はたくさんあります。
・久々に締まったいい試合を見れた。
最初にも書きましたが、こんなにイライラを感じなく、最後まで楽しんで見られた試合は久々ですね。
やや貧打に助けられたってのも否めないと言えば否めませんが、やっぱり先発投手がしっかり投げれば、ゲームはこれだけ締まるんだって事を改めて認識させられたというか。
ともあれ、両軍のファンの皆様お疲れ様でした。
1勝1敗ずつ、どちらも試合もいいゲームだったので、お互いに満足出来たカードじゃなかったかと。
ただ、8回までノーノーってのは北海道でやられた試合展開を逆にやり返したなんて、ちょっとカープにしては出来すぎでしたかね(´ー`)。
←りざると。今日は文句の付け所か殆ど無いです。
↑お疲れ。また来年新球場で。
・交流戦5割確定おめ(´ー`)。
そして、今日の勝ちで交流戦5割が確定しました。おめ(´ー`)。
しかも今年は、ダル(×2)、これまで無敗の多田野、岩隈(彼とも2回当たる予定)、帆足、和田などとエース級と悉く当たりながら5割をキープ出来たってのは、立派を通り越して敢闘賞でもよこせって気分っすね(´Д`)。
その要因はまぁ勿論ルイス様々だけど、同時に永川が崩れずに先行逃げ切りが出来てるのも見逃せない要因で。5/25、26はどちらも見事な逆転勝利だったけど、基本は先手を取ってそのまま逃げ切るってパターンが多いです。
とりあえず、今の所は横山と永川が安定してるので、コズロースキーがしっかりと左の中継ぎの柱になってくれれば安定して勝てる様になる気もするんデスが。
←興奮冷めやらぬ試合後。
次は6/22日予定です。もしかしたらルイスvs岩隈の頂上決戦が見られるかも。
…まぁ雨が降らなきゃ、ですがね(´Д`)。
■おまけ2:今日のスライリー。
まぁ、今日はB.Bに押され気味でしたが(´Д`)。
↑客とつかみ合い?
■おまけ3:裏切り者に捧ぐ。
←元25よ、いくら綺麗事を言おうと、所詮貴様は裏切り者で広島の敵。
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